眠ることを心の何処かで拒絶してから何時間が経つだろうか。
カーテン越しの空はうっすらと明るくなり鴉が騒ぎだす。

陳腐な愛を謳うB級な小説を詰め込んだ脳とそれを眺めていた眼球が疲労を訴え痛みを主張するが、それらを癒すことができない感情に微かな苛立ちを覚える。

疲労よりも何よりも、季節の変わり目の匂いを運ぶ風によって揺り起こされる昔の感情が腹立たしく、それをしつこく覚えている心に絶望を感じる。
季節の変わり目にはいつも失望と期待が入り交じっている。

いつの間にか、脳の中の議題がどのように眠りに就く方法よりも自分の過去や、さらにその奥の何かを探り当てる発掘に変わっていた。
しかし考えれば考える程全てが気だるく思え、考えるという権利さえ放り出したくなる。
いや実際、一時的に放り出す。
しかしまた考えることを飽きることなく続けてしまう。

一人でいると、何事についても深く考え込んでしまう。

だから独りは嫌いだ。
しかし考えたいから独りにして欲しい。

私の考えの最奥にある確固たる物は矛盾なんだろう。
矛盾しているからこそ、いろんな考えが産まれる。

嗚呼、またどうでもいい考えが産まれた。

夢は見たくはないが寝る努力はしてみよう。
不眠症にかこつけて、怠惰に携帯イジリ。
恋人は寝てしまい、友人からのメールは放置。

こんな生活を繰り返しているから弱くなる一方だ、と強さ気取りの自分が喚く。
だったらどうしたら強くなれるのか、と弱さ気取りの自分が叫ぶ。
どーでもいいじゃん今が楽しければ、とどちらでもない立場気取りの自分が呟く。

このちっぽけな心の中にどれくらいの自分がいるのかそれを考えると目眩がしそうだ。
一人一人殺していけば、残るのは何を気取った自分なのだろうか。


耳から脳へと流し込んでいる音楽の、無意味な歌詞と音を楽しむ。
共感するという高度な感情は、成長した暁にどこかの自分と共に置いてきた。
今はただ、音と言葉の流れを脳に押し込むだけ。


寝れない理由など考える意味なくすぐ見つけられる。
ただ、見ない振りをしてメンヘラ気取り。
嗚呼、また気取る自分がでてきてありきたりの展開。
目をそらしたくなる。

この音楽が終わったら寝る努力をしてみようか。
無意味だ、と主張する自分と頑張れ、と応援する自分をどのようにして手玉に取ろう。
久しぶりにアメブロ再開。

前やってたけどパス忘れて放置してた。


やってみますか。