以前、体験レッスンに来た
タレントのSさん (25歳 女性)
キーチェックしてみると、
真ん中のG の音から上が、
全く出ない状態でした。
G とは ソの音ですが、その音から上が、
突然スカッと出ないのです。
しゃがれたその声を聞いてみると
このような時は・・・・
声帯の結節やポリープの可能性があるのですね。
すぐにトレーニングはできないので
まずは、
病院で診てもらう事をおすすめしました。
その後、しばらくして
彼女から電話をいただきました。
「 やっと 耳鼻咽喉科の先生に 歌って良い
と言われたので宜しくお願いします 」
との事です。
伺ってみると なんでも
「 声帯にポリープがあり
長年に渡り、放置しておいたので
ポリープが硬くなってしまって、
これは残念だが もう治りません 」
と医師に言われてそうで・・・・
ポリープを放置しておくと
硬くなってしまうんですね
「 これ以上 高音は 出るようにはならないけど、
ボイストレーニングをしたいならば
して構いません。 」 との事
ポリープが治らない = しゃがれ声も治らない
= 高音も出るようにはならない
と言う 宣告を受けてしまった・・・・。
と言う事らしいのです
そう言われて
ボイトレ魂に火がついた私は。
「 お医者さんに そう宣告されたけれど
できるだけやってみようよ・・・
多分 出るようになると思いますよ・・・ 」
とだけ言って
7月 27日から、Sさんの
トレーニングを始めました
トレーニング内容は、 おおまかに言うと
① 顎の力をとるボイストレーニング
② 頬から上を使ったヘッドボイス中心のボイストレーニング
③ フォームの調整
③ 食事指導
( 声帯周囲と声帯の血行を促進する食べ方の指導 )
です。
何せ、ポリープが
硬くなってしまっているのだから
私の予想では
「 2週間後に 高音が 3度~4度は出るようになる 」
と言うものでしたが。
今回は、
彼女の食生活が
完璧だったので、予想を上回り
1週間後の
8月 3日 には
何と「 5度も上の Dの音まで
しっかりした声で出るようになりました! 」
嗄れていた音色も
声帯がきれいに鳴るようになり
気にならない程度までになりました。
トレーニングと食事指導による成果は
大体2週間かかるのですが
今回は S さんかなり頑張ったので
早めに結果が出せました。
このような事例は、
今まで山ほどありました。
ポリープでも、声は
意外と簡単に 出るようになるんです。
手術してポリープをとっても、
また、繰り返す人もいる
くらいですから、
やっぱり原因となっている
発声のフォームや、
生活や食事によって弱った声帯を
根本的に治したほうが、良いんです。
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以上今日は、過去のブログから引越し記事でした。