腹式呼吸のお話です。
腹式呼吸の説明で
よく丹田を膨らませると教える先生や、サイトなども多く
おヘソより下を膨らませるのが良いと思っている
方も多いと思います。
丹田を膨らませると、下のような感じで下腹が出ます。
（ちょっと太り気味の方の写真なので、出過ぎていますが）
このような下っ腹を膨らませる呼吸をすると
確かに横隔膜はしっかりと下がります
ですが
胸回りの筋肉の発達が、欧米人よりも少ない日本人の場合は、
下腹を使った呼吸により、残念ながら、胸がしまったり
喉がかえって締まってしまう方も多いのが事実です。
特に、メタボリックシンドロームや、運動不足の方は
注意が必要です。
クラシック歌手のように、
裏声で毎日、何年も発声練習を行って
咽頭を開き、その周囲の支えができている方ですと、
下腹を膨らませる呼吸をしても、喉が開きやすく
歌いやすくなりますが、
ポップスなどを地声で練習している方の多くは
このやり方では、
なかなか呼吸法をマスターできない事が多いと
感じています。
いつまでも、呼吸法に対して、疑問がある方が
多すぎる印象です。
さて、結論ですが
体を固定した状態で
みぞおちの直ぐ下に指を当てて、
そこを膨らませてみてください。
それほど、お腹がせり出したりしませんね？
この状態の方が、正しいと思ってください。
その後、声を出している間は、
このお腹はどうなるのでしょうか？
長くなったので、明日、詳しく書かせていただきます。