VOICE / NOIZE

VOICE / NOIZE

例えば 僕が君を好きになったのなら

生まれ変わるなら 表情なきカモノハシに。

あなたへのこの想いがばれても

気づかないフリして。

Amebaでブログを始めよう!


音一つ立てず

空気ひとさじ揺らがず

ましてや

祝福の類の温度もなく


何気なく

そっと


俺の100回目の誕生日は過ぎて行った。



誰にも祝われる事ない誕生日は

世界が自分を不必要としている証。


誰も気付かれる事なく過ぎるこの1日は

一年で一番

長く忌々しい1日。




数えて

100年。




もういいかな、と

たまに思ってみたりもする。








なるほど。


誕生月と自殺した月が

やけに多いという偶然の符号も

決してわからないではないかも。








早稲町の角のパン屋



栄楽堂で

生まれて初めて

店のカレーパンを盗み



あのロケット公園の端っこにある

土管のような筒状の遊具の中で

二日ぶりの飯にありついた俺は



無我夢中で

冷えたカレーパンを貪り食った。



泣きながら食べたからか

その冷えたカレーは




本当にクソ不味く




数分後


俺は猛烈な下痢に

のたうちまわり



仕方なく


そして 文字通り


泣く泣く




施設に戻ったのだった。




生まれて初めての家出は

誕生日をぎりぎり超えたが

わずか2日で挫折し


生まれて初めての悪事は

罰となって

早々に自分の身に突き返され




以来 今日まで90何年。




俺は一度も家出をしていないし

一度も盗みをはたらいていない。



これまでにも

確かに何度かは楽しい誕生日もあった。

けれど

必ず毎回思い出すのは



あの土管の中で泣きながら食べた

クソ不味いカレーパンの想い出である。





100回目の誕生日が過ぎた。




俺は

今まで どんな近くにいた人にも

決して話さなかったこの記憶を

こーして他人に

初めて告白をした。





なぜなら


なぜか




もういいかな




と 思ったからである。





祝いの声なんて絶対にいらない。

もう、100回目は過ぎたし



誕生日なんて



好きになれないから。



今までも。

そして

多分



ずっとずっと


これからも。









授業をサボって 

陽の当たる場所にいたんだよ。


寝転んでたのサ 屋上で

煙草の煙 とても青くて yeah~






清志郎がその時、体現したそのままを

なぞるように俺は体現していた。

もっとも

その時の俺には

残念ながら素敵なメロディーは

何ひとつ浮かばなかったけど。




仰向けの眼前を横切っていく鳥が

馬鹿みたいに青い空に

嫌味なくらいに似合ってて



あいつらは

何に追われ何から逃げてんのか


あるいは

何を済ませ何処の家路に向かっているのか


それとも

ただ あてもなく飛んでいるだけなのか





俺はこの中途半端でクソ生ぬるい毎日に

追われてんのか

もしくは

日常と言う「縛り」から

ただ逃げてるだけか


残念ながら帰りたい場所も

帰るべき居場所もなくって


雨風しのぎ 飯が与えられるとこが

あるってだけで

結局は

何も得ぬまま

何もせぬまま


努力もせず 

覇気も生気もなく


不安を壊す勇気も

不満を乗り越える度胸もなく




なんだ、俺は鳥さん以下か


と、苦笑いして結論つける。


そうして



納得して満足した。




煙草だけは死ぬほど美味かった。





残念ながら

青春ドラマのように



先生も友達も

ましてや片想いしてたあの子も

誰一人 俺の名を叫び

探し呼びに来てくれる人はいなかった。



俺は起き上がると


飲み過ぎたコーラで

詰まった喉から


世界一 下品で素敵な音色の

ゲップを

爽快で晴れやかな青空に一発かまし




ようやくそこで


さっき伝えられた退学の命を


受け入れた。





実はこの時


俺はほんの少しだけ


泣いていたと記憶している。








まずは とりあえず 手をつなごう。





でも


「とりあえず」


なんて言ったら 怒られちゃうかな。



だから


先に「まずは」って言っておく。



これは一個目。


この先 まだまだあるよ


って におわしてんだ。




どこに行くのか


どこに行くべきなのか



どこかに行かなきゃ 楽しくないなんて


そんな事はないから。




僕はこうして 君の手を握り


そう


煙草を吸いたいのに ずっと我慢して



煙草を吸うために 手を放し


煙草をつまみ ライターを持ち


大きく一服した後



一体どうやって君の掌に戻ればいいのか





他愛もない話だね。



後で冷静に考えてみたら


笑えない 面白くない話だったな


なんて 笑っちゃうかも。



でも それがいい。


そこがいい。



会話になんなくったって


返答は 「うん」か「YES」か「そう」


この3つで


十分だし 全て事足り 満ち足りる。





僕らがどうやって出会ったか


どんな時間を共有し


どんな色の毎日を眺めてきたか



もう一回なぞっていくのもいいし


もう二度と思い返さないでもいいし




あー


好きだって


言いたいなぁ。今。




何にも考えなくてもいいはずなのに


今 何を思い悩むべき事もないはずなのに


君が隣にいて


何の迷いも 戸惑いもなく


僕の手を握り返していてくれてるのに



僕の頭の中では


さっきからずっと


小さな小さな僕が


慌てながら右往左往走っていて





ねぇ。


ちょっと真面目に聞いて






あなたの傷を治す事は


僕には出来ないけど


あなたの傷を守る事ぐらいなら


出来そうな気がすんだ。



そうして 僕らはひとつになっちゃえばいい。






くだらない

何もない

毎日。



ただただ

俺は呆けている。





残念だが



ここまでかもしんない。









俺は

また



死んでいるやうだ。








飲み会

と呼ばれるものが

あまり好きではない。


事実、歓迎会だの親睦会だの

会社の飲み会、同窓会。

古くは合コンだの。

実はその場で俺はほとんど酒を飲まない。

絶対、という訳ではないし

そりゃ一杯目の乾杯ぐらいは

やむなく オツキアイする。

でも、音頭の後に口をつけるのみ。

ひどい時は飲む真似だけ。



無論、飲めない訳ではない。

もっとも決して強くはないと思うが。

人並み程度。


ただ

やっぱり酔っ払うってのは

俺ん中では結構上級の喜びなのだ。



だからこそ

酔っ払えない酒ほど

不味いものはないし


酔えない酒ほど

つまんないものはない。



大事なのは、場。



置き換えて言えば


酔っ払えない場はつまらない。

つまらない場では酔っ払えない。


結局 元々そういう場自体が

俺は苦手で嫌いなんだろうと思う。

みんなで今夜は盛り上がろー

なんて、冗談じゃない。




だからこそ

そうでないシチュエーション時には

とことん飲む。

苦手なワインだろうが焼酎だろうが

酔えれば何だっていい。


酒が回り、気分が良くなり

饒舌になり よく笑い そして泣く。



ある意味、俺の酒は一期一会かもしれん。



先に話した通り

酒なら何だっていい。

ただ、その酒盛りに向かう前



あぁきっと今夜の酒は美味いに違いない



こう思える時はもぅ最高に高まる。


そして 間違いなくそんな時の酒は

すこぶる美味い。







むしろ 強くなくていい。

全く弱くて結構。


でも、酒が好きってのが


俺のパートナーに求める

第一条件かもしれない。


あ、後

素直に美味そうに飲む人ね。



まぁ、俺と飲んだのなら

決して不味い酒にはさせねーけど。