桜が咲いていた。
春はちゃんと来ていた。
流れた月日ではなくて、カレンダーで見る数字ではなくて、春は来ていた。
去年まで見ていたもの、この前まで当たり前だったもの、今は違う景色の中にいる。
その「価値」はずっとずっとわかっていた。
悲観じゃないんだ。
ただ、側に居たいだけ。
愛しく思うだけ。
でも、あなたみたいに強くないだけ。
かといって、きっと優しい言葉では救われない。
それだけなのだ。