三日目は、朝から雨だった。

1日雨を覚悟して出発。

ガジュマルのおじいちゃんに会いに行った。

樹齢500年のガジュマルの木。


前日の山で出会った木々は、私が形として好きだし求めていたけれど、
自分と繋がった感覚があまり感じられなかった。

そのこともみんなに正直にシェアしてみた。

伝えていいのか一瞬迷ったけどシェアしてみて望んでいることが自分の中で明確になり
満足しているフリをしなくて良かったと思った。



ガジュマルじいちゃんを目の前にした時、胸が熱くなり訳も分からず溢れてくる想いで涙も溢れてきた。

懐かしさのようなものもそこにはあったんだよね。

朝、その木に出逢う前からなんとなく心がワサワサしていたからこの事だったのかと納得した。

私は、じいちゃんの真後ろで1人だけの時間を30分ほど過ごした。

温かいエネルギーに包まれる感じがして、すべてのことを許されていて、たくさん愛されている。

そんな風に伝えてもらった気がした。

そして、「もっと愛していいんだよ!」って優しく背中を押してくれた。


しばらく離れがたい気持ちが残ったまま次へ向かった。






山から今度は、海へ。


雨上がりで波も高く海には入らず足だけ…のはずが、テンション上がったらそれでは物足りない!
結局、水着に着替えて背中で波を受けた。

やっぱり、海に入ると身体の軽さが違う!


そして、もうひとつの目的がウミガメの孵化を見ること。

その海岸には、アカウミガメが産卵しに上がって来る。
ちょうどこの時期に孵化し赤ちゃんカメが大海原へ旅立つ。

夕方頃に気づくとウミガメの赤ちゃん達がひょろひょろと出てきた。

約束されていた訳ではなかったので、本当にラッキーだった!



赤ちゃん達は、波の音を頼りに必死に海へ向かっていた。

砂浜の人の足跡がこんなにも障害物になろうとは思ってもみなかった。

私は、ただただ見守ることしか出来なく、小さな声でガンバレ~ガンバレ~と応援していた。

30年後にどのくらいの子達がこの海岸へ戻って来るのだろう。