ステージの合間で港町を散策してみた


あらーー!


すてきな広場




ポッツォーリという街。


とにかく古い街だからなーー


この地域は地震も多いから、数100年に一度は立て替えしてるはず




丘の上らへんにある街。


多分、防衛の必要性からここを選んだんだろうなぁ昔の人は



港も天然の湾になっていて、交易が盛んなナポリの中でも特に、真冬でも安全に船が出入りできるのだそうだ



日本の海で海賊ってあまり聞かないけど・・・


イタリアでは1830年まで、このへんに海賊が来てて困ってたらしい。


うちらニッポンではこの頃、黒船が来てててんやわんや言ってた。


海賊も黒船も、どっちにせよ脅威ってことで変わりはないな。


僕は歴史オタクなので、こういう歴史深い場所はとても楽しめるから幸せ!


さて、ステージに戻ろう!!



ここはナポリ会場。


白黒の着物。


耳にイヤーモニター。


イタリア語ではクッフィアというのだそうだ。


音楽用語は世界共通、というわけでもないのがヨーロッパだよな。。。


クッフィアじゃわからん・・・





ナポリの友達が聞きに来てくれている



差し入れがレッドブルなのは、ナポリだから


ナポリ会場は史上空前の盛り上がりぶり


4日で7万人の来場者があったらしい


ので、出演者もスタッフも全員ぐったり


レッドブルを注入したくなるくらい激しいステージだった


こういうエンジニアさんが控えてくれて、音響を管理してくれる。


のだが、イタリアだけに、仕事できる人とできない人の差が激しい。


10言ったことを10できる人


10言ったことを0しかできない人。だから3回くらい同じことを教えるんだけど、それでようやく1できる人。


まそれは日本でも同じかな。


仕事のクオリティに対して報酬がこの人たちは変わらないから、そこはお天道様のみ知るかな??



出演者の仲間と




こちらは太鼓奏者



これはカンフーを勉強しているという少年


刀習いたいって


まずは竹刀か木刀からはじめてもらいたいな


バイセクシャルだといういう女の子たち



外を歩いてると観客がたかってきてしまうので、テントを広げて避難して30分休息


テントでは食事。


これはポケ。


ヨーロッパで流行ってる



ステージでは大太刀を振る


にぶく光る刀身が美しい



ステージが終わってホテルに戻るのは大体10時頃


フラッとホテルの下にあるピザ屋に行ったらなんか様子がへんだった


どうもオシャレな紳士淑女だらけだが??


ワインセラーがあり、ドンペリニョン級のシャンパンが揃っている


ブルゴーニュやバローロなど、定番のものからナチュールまである


ビールはもちろんイタリアで流行しているビッラ・アルティジャナーレだ。


それもそのはず。


ナポリで今話題になっている有名ピザ屋だったのだ。


お店の中をじっくり拝見して回っていたら


「ピザが好きなのか?」


とスタッフに聞かれた。


説明するのめんどくさいので、うんそうだよーー!と答えておく。


出来上がったピッツァはこれ


抜群に美味しい・・・


なんちゅうふわふわな生地なんだ


軽くて舌触りが優しい


これは究極のピッツァの一つの形な気がするな


ただ、原材料に違いがない以上、ワインとのマリアージュって・・・


よくわからないなぁ。


ナポリピッツァと言っても、ピザ職人さんとその日の天気によって味が変わるので、一概にはこれ!って言えない。


そういうところがナポリらしいとも言えるよなー




美味しいものを食べれて、好きなワインを飲めて、大好きなイタリアにいられて、のんびり散歩して回復する時間も取れて、素敵な同僚にも恵まれて。


大好きな歌と刀を仕事にすることができていること。


何よりもその歌で、イタリアの数万人の人が熱狂し感動して大歓声を上げてくれること


ありがたいことだ・・・


自分の人生は、声、武道、旅で構成されている。


この一つでも欠けていると、なんだか気持ちよくない。




自分にとって大切なことはなんだろう??



家族?


会社?


お金?


恋していること?


旅行?



人と違っていい。同じである必要はない。


ニッポンの多くの人は


《平均であること・フツウであること》


をとても大切にしているらしい。



人なみの収入で、人並みの年齢で結婚できて、人並みの生活をして、人並みの仕事をして、人並みの家族を作って、人並みの容姿で、人並みの・・・・



けっこうだ。


同質化大好き民族ニッポン。


そういうところが変わっててスゴイ!


人なみとか絶対無理なイタリア人たちの中で生活していると、それが感じられる。


イタリア人たちからすれば


「日本人すげぇ」


なのだから。



毎日お化粧するんでしょ?!すごっ


電車の中で無言なんでしょ?すごっ! 公共心高い!


仕事終わっても残業するんでしょ?!すご! ブシドー素敵!


バカンスないんでしょ?ずっと仕事でしょ?すごっ!! 公共心高い!


結婚式って秒刻み & 電車も分刻みで正確なんでしょ!?すごっ!


たくさん貯金してるのにバカンス行かないで死ぬまで貯金するんでしょ?!すごっ! 安全安心確実!




そんなふうに思われてます。


外国人にどう見られてるか??


それは、明治時代に開国して以来、日本人がずっと気にしている事象であります。。。





僕は、どうしたいか、だけだと思う。




僕は声にめっちゃこだわりたい。


だから何千万も使って本場イタリアでボイトレを習った。


今でもボイトレをアップデートしている。


実践の中で磨かれると思うので、年間数百のステージに立って歌う。


僕は本物にこだわりたい。




こだわりというのは、自由さであり、とらわれである。


真理というのは常に二律背反の要素を秘めている。


真の自由さと、厳しい規律は同じこと。




僕は本来の自分を生きる。


歌いたい。


剣舞したい。


旅がしたい。


それが自分が今やりたいことだからだ。


中途半端じゃなく、それに全力を注ぎたい。


なんとなくそう思うのだ。


理由はない。


フランス人みたいに理屈を並べたほうが喜ぶ人たちが世界中にいるのは知っているんだけれども、、、


ダサい。


退化している。


人間の本質は知性ではなく感性だから。


誰もが偽りを捨て、本来の自分を生きられる世界を創る。


それが僕の望みだ。