「いやーもうコロナで、ウチでやってる宿泊ビジネスはもうひどいですよ」

「ぬ」

 

 

「やってるだけで固定費がダダ漏れですからね・・・おまけに都内なんで、全く宿泊者いないです」

「大変な時ですね」

 

 

「日本各地のスタッフともオンラインミーティングだし、海外にも当分出れないですから、、、」

「その割に楽しんでいるようで」

 

 

「え?!わかりますか??! いや実は、直接会ってする仕事がほぼゼロになって時間ができたんで、前から欲しかった大型のバイク買ったんですよ」

「腕がめっちゃ日焼けしてるんでわかりました」

 

 

「あ?!確かに。バイク最高です」

「ウイルス騒動のおかげで、人々は、自分にとって本当に大切なことが何かを見つめ直すことができているのです」

 

 

「うん、それはそうかもしれないですね」

「だいたいこれまで、自分を偽り続けて生きている人たちが多すぎなのです。 いきたくもない職場に行く。会いたくもない人に会う。自分の本当の望みでもないのに、世間やネットの情報に踊らされた『他人の願望』をあたかも『自分の願望』と取り違えているのです」

 

 

「うーーん、僕もそういうところあるから人のこと言えないけれど」

「まぁ私もありますよ」

 

 

「そうですか?!相川さんって、他人の話も意見も一切影響されない人に見えますけど」

「ぬ、、まあ、いや、メガネ姿だと誰だかわかんないって言われるとちょっと焦る」

 

 

「あ、、、そうですね。っていうか目、悪かったんですね」

「0.1である。読書とゲームのしすぎで」

 

 

「でも、相川さんのいつも言う『ステイタスや見た目で判断しない』ですよね。ありのままの自分で付き合える人とだけいればいい」

「まったくそうです!」

 

 

「でも、嫌なやつっていますけど、その嫌って感じる自分がなぜ『嫌』と感じるのかを内省するのは大切では?」

「場合によっては。あなたの場合は不要」

 

 

「え?不要ですか?!」

「もともとクリア度が高い人が、わざわざクリア度が低い人に好き好んで合う必要はない。そんなことに時間を無駄にするより、好きな仲間とツーリングへ!」

 

 

「でも魂の成長というか、、、経営者には必要では」

「あなたにとっての成長は、すでに自分は完璧な存在であることを100パーセント受け入れることである。今さらつまらない常識的な経営者ぶるのはよせ」

 

 

「うっ・・・でもホンネ言っちゃうと、ビジネスなんてカンタンだし、お金を億単位で作るのもめっちゃラクで、むしろカンタンすぎて、人間がダメになるんじゃないかと思うくらいなんですよ、、、いや、こういうと、世間から非難されるから、他人には言わないでくださいね」

「それでいいのだよ!!声を大にしていうのだ。お金儲けカンタン!!ビジネスカンタン!!あなたがそれを確信を持って楽しそうに表現すれば、それをみた人はどう感じるだろう??」

 

 

「いや、絶対生意気だとか傲慢だとかって非難されますよ・・・」

「そう感じる人もいるだろうけど、むしろこれから起業しようと思っている人とか、ビジネスを難しく考えて苦しんでいる経営者さんたちは救われるのでは?」

 

 

「それはそうかもしれません」

「一石二鳥という言葉がある。一つの石を投げて、二羽の鳥を捕まえるという話だ。あなたは好きなこと・やりたいことでビジネスをやってきて、それでお金持ちになった。自分が豊かになるという1羽目の鳥。二羽目は、そのあなたの生き方をみて感化される人たちの存在だ。他人を演じる必要はない。自分らしい自分を精一杯演じるだけでいいのだ。 しかし、鳥を捉えるには石を投げなくてはならない。 木の葉や糸くずを投げても、鳥は捕らえらないから。 それも優しく石を投げたって、そもそも鳥に当たらない。当たっても効果がない。思いっきり投げるしかないのだよ。それでこそ、一石二鳥なのだ」

 

 

「ふうむ、、、」

「確かに、多くのお金持ち、特に日本のお金持ちほど、お金持ちであることを隠そうとする。70代以上の人たちは、むしろお金をあまり使わずに貯めて質素な生活をする傾向があるようだし、反対に若い人はどんどんお金を回す傾向がある。 問題は、本人は、本当にそうしたくてそれをしているのか??それだけ」

 

 

「本当にそうしたくてしているか、、、」

「そうです。例えば、所ジョージさん。 あんまり売れてなくてお金ない時から、好きなプラモデルやバイクいじりなんかをされていたそう。『嫌な奴と会うくらいなら、家で何百時間も模型いじってる方が楽しい』って公言している。そういう感覚です」

 

 

「あぁーーそれはかっこいいですね!」

「そんな感じでいきましょう」