奥深い世界!

ペルシア音楽!

世界にはなんてたくさんの不思議な音楽があることだろう!

 

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今回のイラン滞在では、イラン人たちの奏でる音楽にどっぷり浸かることができました。

本当に幸せ!

一般観光客のツアーでは絶対ムリ!

シーラーズで開催してもらった2回目のコンサートの時に会場に来てくださった音楽家キアンプールさんについてお話ししますね。

 

 

キアンプールさんは天才的な音楽家。

現在24歳。

ペルシア王家の流れをくむ家に生まれ。

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お爺様が前国王の近衛隊長を勤めた方で、イラン・イラク戦争では、イランで初めての空軍を率いた将軍とのこと。

彼は子供の時から何かと「これはなに?!どうして動くの?!どういう仕組みなの?!」と好奇心が強すぎて、学校では変人扱いだったそうです。

 

音楽との出会いは19歳のとき。

首都テヘランで開催されたネイティブアメリカンのコンサートを見に行った時に、不思議な音のする管楽器の虜になったとのこと!

それからその楽器を手に入れては演奏し、どんどん音楽の世界にのめり込んでいきました。

先生は無し。

そう!なんと一度も音楽について先生から学んだことはないんです!もちろん音楽大学なんていってないとのこと。

それから100に近い楽器を演奏しているうちに噂が広まり、あっという間にイラン最高の管楽器演奏家の一人として知られるようになりました。

音楽と出会ってたったの5年。

神がかってる。。

ショパンやバッハ、ラフマニノフも演奏するとか。

 

 

彼はドゥドゥクというペルシアの管楽器奏者として知られています。

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彼のスタジオを訪問した時、真っ先に聞かせてもらったのはこの楽器でした。

音色はとても深く、どことなく哀愁が漂うトーン。

 

そのあと、おもむろに部屋の隅から黒いケースを持ってきて、うやうやしくそれを取り出しました。

中には日本の三味線をずんぐり太くしたような弦楽器が。

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キアンプールさん曰く、これはペルシア音楽の中でも特に神聖な楽器なので、演奏する前に楽器に対して一礼し、キスをしておでこに当てて祈ってから演奏するのだそうです。

まるで日本の刀の扱いのよう!

おもしろい!

この弦楽器は木でできていて、弦は三本。うち日本は重なり合っているので、実際は二弦として扱います。ピックは使わず、五本の指で撫でるように奏でていきます。

バイオリンや三味線のようにフレットレスではなく、クラシックギターのようにフレットがあります。

西洋音階と比べると、四分の一音で和音を作るので、全体で和音の数が3倍あるとのこと!

どうやって聞き分けているんだろう、、

 

演奏を聴いていると、薄明かりの半月の夜、岩と灌木が散らばった砂漠の大地を彷彿するメロディ。

焼きレンガの家々が立ち並ぶ町。

水タバコを吸う男たちが絨毯に座って黙って耳を傾けている情景が目に浮かびます。

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続く