こんにちは!
ソラオト相川陽介です。
久しぶりに、声コラムを始めていきたいと思います。
今日、ナポリでの春のライブイベントの打ち合わせをしていた時のこと。
今回のイベントを一緒にやる、マクロビオティック研究家アレッサンドラ・マストゥルツォ女史が、声にまつわる経験を語ってくれました。
彼女は、ナポリ生まれ。栄養についての研究をミラノで行い、ここ数年、故郷に戻ってきて、自身の体験を交えた本を執筆中。現在55歳。
両親がとても学のある人だったようで、子供の時は、厳しく教育されたそう。
そのため、自分が感じていることを無視して、親に言われるままに歩んでいたらどんどんストレスが重なっていき、自分がどうしたいと思っているのかを声にすることが怖くなったのだそう。
そんなある日、ミラノで開催されたある科学フォーラムに出席した際、科学フォーラムにも関わらず、みんなで歌うパートがあったとのこと。
ヴォイストレーナーとして登場したのは、不思議な黒人のおじいさん。
何やら奇声を発しながら、右に左にジャンプするおじいさん。
半信半疑で、一同真似をしたら、ほんとに声がでる。
これはすごい!
と思ったら、アレッサンドラは、これまでの人生で一度も体験したことがなかった、
「声を出すって気持ちいい!」
という感覚を得ることができたのだそうです。
ということで。
今回のナポリの春のイベントの中で、集まった人たちが、気持ちよく声を出せるようなワークもやってくれないか?とリクエスト。
ちなみに、そのおじいさんの正体が気になって、ネットで調べたら、グラミー賞とってました。
最優秀レコード賞と最優秀楽曲賞、おまけに最優秀男性ポップ・ボーカル賞まで受賞したすごい歌手。
歌って、歌詞も書いて、さらにウィーンフィルハーモニー管弦楽団の指揮までやったそうで。
ボビー・マクファーリン
http://www.dailymotion.com/video/x1lg63_don-t-worry-be-happy-bobby-mcferrin_music
ブリリアント。
楽しそうに気持ちよく歌う人。
ヴォイストレーニングというのは、プロ歌手目指している人たちだけのものではないわけで。
「歌うって気持ちいい」
「声がでるってうれしい」
そういう気持ちが原点であるはず。
アレッサンドラのような体験をすれば、声を出すことへの恐れを手放すことできて、自然と声がでてくるでしょう。
それは、歌うことかもしれないし、人前で話すことかもしれない。
日本全国で4000レッスン程度ですがやらせてもらってきて、いつも思うのは
「体が硬い」
ということなんです。
それぞれ、
「滑舌をよくしたいとおもってきましたー」
とか、
「もっと話し上手になりたくて来ました」
とか、要望があるわけなんですが。
話すにも歌うにも、声がでないとはじまらないわけです。
ラーメンを作ろうと思ったら、まず材料が必要。
麺がなくては、ラーメンは作れないですよね。
それと同じくらい、発声が大事です笑
さて、上記したマクファーリン氏のメソッドは僕は全然知りませんけれども、考え方・やり方としては、それに近いメソッドを活用してレッスンすることがあります。
ヴォイスワークアウト、というやり方です。
それでは、紹介していきましょう。
◆ヴォイストレーニング名:「ヴォイスワークアウト」
◆用意するもの:
動きやすい服装。ジャージなど。
全身が映せる鏡。なければなくてよし。
離れていても時間が見れる大き目の掛け時計
◆対象になる人
通る声がでにくいと感じている人
事務職に携わって5年以上経過している人
冷え性持ちの人
のど声であると言われる人
など
◆場所
自宅。
カラオケ
◆所要時間
16分程度
◆効果
発声に関連する筋肉・関節が緩んで、声が身体に響く感覚をつかむことができる
のどにかかる負担の軽減
気持ちよく声をだす感覚をつかむことができる
◆注意点
優しく声を出し始めること。いきなり大声でがなることが最も危険。のどが疲れたらすぐに中止すること。
初心者は、なるべく鏡に自分を移しながらやること。フォームの確認が重要なため。
◆その他
恥ずかしい動きかと思うので、自宅でやる場合は、あらかじめ、変な動き変な声をだす旨同居人に伝えておくことが望ましい
◆トレーニング解説
○首・・・2分
1、椅子に座ったまま、右手を左の肩に乗せる。
2、首をゆっくりと左周りでまわす
3、右回りで回す
4、左手を右肩にのせて、2・3を繰り返す
○肩・・・2分
1、右手を左の肩にのせる
2、左手で右ひじに手を当て、左手の力で右ひじを体の前方でぐるぐると回す。
3、同時に、うなりごえを発する。優しく。
4、手をいれかえて、2・3の動作を繰り返す
○腰・・・10分
1、椅子から立ちあがり、足を肩幅にひろげる
2、腰を左右にふりながら、うなりごえを発する
「ぁあーーー」というように
1分半ほど。
3、腰を前後に動かしながら同様に声を出す
4、腰をぐるぐると回しながら声を出す
5、2から4の動作を三回繰り返す
○ジャンプ・・・2分
1、床から5センチくらい、小刻みにジャンプする。
2、ジャンプの着地のタイミングに合わせて声をだす
「はっっはっっはっっはっっはっっはっっ」というように
3、終了
ということで、今回は、ヴォイスワークアウトをご紹介しました。
ぜひ試してみてくださいね。
それではまた。
ソラオト代表
声の芸術家 相川陽介
FACEBOOK
https://www.facebook.com/yohsuke.aikawa
HP
http://aikawayohsuke.com/
ソラオトHP
http://sora-oto.com/
※ 去年11月から、イタリアの日常や比較文化、芸術について語る別のニュースレターを始めました。こちらも興味がある方は登録どうぞ。
"yohsuke aikawa newsletter"
https://39auto.biz/soraoto/touroku/entryform18.htm
※配信解除はこちらをクリック↓
ソラオト相川陽介です。
久しぶりに、声コラムを始めていきたいと思います。
今日、ナポリでの春のライブイベントの打ち合わせをしていた時のこと。
今回のイベントを一緒にやる、マクロビオティック研究家アレッサンドラ・マストゥルツォ女史が、声にまつわる経験を語ってくれました。
彼女は、ナポリ生まれ。栄養についての研究をミラノで行い、ここ数年、故郷に戻ってきて、自身の体験を交えた本を執筆中。現在55歳。
両親がとても学のある人だったようで、子供の時は、厳しく教育されたそう。
そのため、自分が感じていることを無視して、親に言われるままに歩んでいたらどんどんストレスが重なっていき、自分がどうしたいと思っているのかを声にすることが怖くなったのだそう。
そんなある日、ミラノで開催されたある科学フォーラムに出席した際、科学フォーラムにも関わらず、みんなで歌うパートがあったとのこと。
ヴォイストレーナーとして登場したのは、不思議な黒人のおじいさん。
何やら奇声を発しながら、右に左にジャンプするおじいさん。
半信半疑で、一同真似をしたら、ほんとに声がでる。
これはすごい!
と思ったら、アレッサンドラは、これまでの人生で一度も体験したことがなかった、
「声を出すって気持ちいい!」
という感覚を得ることができたのだそうです。
ということで。
今回のナポリの春のイベントの中で、集まった人たちが、気持ちよく声を出せるようなワークもやってくれないか?とリクエスト。
ちなみに、そのおじいさんの正体が気になって、ネットで調べたら、グラミー賞とってました。
最優秀レコード賞と最優秀楽曲賞、おまけに最優秀男性ポップ・ボーカル賞まで受賞したすごい歌手。
歌って、歌詞も書いて、さらにウィーンフィルハーモニー管弦楽団の指揮までやったそうで。
ボビー・マクファーリン
http://www.dailymotion.com/video/x1lg63_don-t-worry-be-happy-bobby-mcferrin_music
ブリリアント。
楽しそうに気持ちよく歌う人。
ヴォイストレーニングというのは、プロ歌手目指している人たちだけのものではないわけで。
「歌うって気持ちいい」
「声がでるってうれしい」
そういう気持ちが原点であるはず。
アレッサンドラのような体験をすれば、声を出すことへの恐れを手放すことできて、自然と声がでてくるでしょう。
それは、歌うことかもしれないし、人前で話すことかもしれない。
日本全国で4000レッスン程度ですがやらせてもらってきて、いつも思うのは
「体が硬い」
ということなんです。
それぞれ、
「滑舌をよくしたいとおもってきましたー」
とか、
「もっと話し上手になりたくて来ました」
とか、要望があるわけなんですが。
話すにも歌うにも、声がでないとはじまらないわけです。
ラーメンを作ろうと思ったら、まず材料が必要。
麺がなくては、ラーメンは作れないですよね。
それと同じくらい、発声が大事です笑
さて、上記したマクファーリン氏のメソッドは僕は全然知りませんけれども、考え方・やり方としては、それに近いメソッドを活用してレッスンすることがあります。
ヴォイスワークアウト、というやり方です。
それでは、紹介していきましょう。
◆ヴォイストレーニング名:「ヴォイスワークアウト」
◆用意するもの:
動きやすい服装。ジャージなど。
全身が映せる鏡。なければなくてよし。
離れていても時間が見れる大き目の掛け時計
◆対象になる人
通る声がでにくいと感じている人
事務職に携わって5年以上経過している人
冷え性持ちの人
のど声であると言われる人
など
◆場所
自宅。
カラオケ
◆所要時間
16分程度
◆効果
発声に関連する筋肉・関節が緩んで、声が身体に響く感覚をつかむことができる
のどにかかる負担の軽減
気持ちよく声をだす感覚をつかむことができる
◆注意点
優しく声を出し始めること。いきなり大声でがなることが最も危険。のどが疲れたらすぐに中止すること。
初心者は、なるべく鏡に自分を移しながらやること。フォームの確認が重要なため。
◆その他
恥ずかしい動きかと思うので、自宅でやる場合は、あらかじめ、変な動き変な声をだす旨同居人に伝えておくことが望ましい
◆トレーニング解説
○首・・・2分
1、椅子に座ったまま、右手を左の肩に乗せる。
2、首をゆっくりと左周りでまわす
3、右回りで回す
4、左手を右肩にのせて、2・3を繰り返す
○肩・・・2分
1、右手を左の肩にのせる
2、左手で右ひじに手を当て、左手の力で右ひじを体の前方でぐるぐると回す。
3、同時に、うなりごえを発する。優しく。
4、手をいれかえて、2・3の動作を繰り返す
○腰・・・10分
1、椅子から立ちあがり、足を肩幅にひろげる
2、腰を左右にふりながら、うなりごえを発する
「ぁあーーー」というように
1分半ほど。
3、腰を前後に動かしながら同様に声を出す
4、腰をぐるぐると回しながら声を出す
5、2から4の動作を三回繰り返す
○ジャンプ・・・2分
1、床から5センチくらい、小刻みにジャンプする。
2、ジャンプの着地のタイミングに合わせて声をだす
「はっっはっっはっっはっっはっっはっっ」というように
3、終了
ということで、今回は、ヴォイスワークアウトをご紹介しました。
ぜひ試してみてくださいね。
それではまた。
ソラオト代表
声の芸術家 相川陽介
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※ 去年11月から、イタリアの日常や比較文化、芸術について語る別のニュースレターを始めました。こちらも興味がある方は登録どうぞ。
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