「朗読家、相川陽介としての、世界への門出を祝う作品である。」
(朗読家 おおしまゆかこ)





将来、世界平和に貢献したいと早稲田大学に入学したが、19歳であっさりと勇退してしまった。それも、朗読をするために。

朗読界というものがあるとすれば、朗読界における彼の功績は、朗読をする若い世代を増やしたことだと思う。

例えば、J-popにも歌い手の数だけスタイルがあるように、朗読にだって、朗読をする人の数だけスタイルがあっていい。

彼の存在のお陰で、己の朗読スタイルを模索する若い朗読家が増えたことに間違いはない。

「静かな海」は彼が本格的につくった初めてのCDである。朗読版を聴いたが、これは彼のもつ朗読表現のほんの一部に過ぎない。

だが、彼がこれまで幾度となく朗読してきた「青春」「もし知っていたら」は、非常に高いクオリティで収録されている。彼の朗読における代表作となるだろう。

彼は声の芸術家としての道を朗読からスタートし、近年はオペラのトレーニングを積んでいる。オペラの研鑽のために渡伊すると言う。

彼が声の芸術家として、様々な声の表現を磨き、その結果、朗読以外の表現において注目されることになったとしても、彼の土台、彼の初心に朗読があることは変わらない。

朗読家、相川陽介としての、世界への門出を祝う作品である。



おおしまゆかこ
http://oshimayukako.com/




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