こんばんはー!
声の芸術家、相川陽介です。



久しぶりに、椅子に座ってゆっくり文章を書いています。
へたしたら、一か月ぶりくらいかも・・・


今日は、仙台の門下生と、東京でヴォイストレーニングをさせてもらっていました。


彼女は、そもそも、声に関する才能の質が高い人。

フツウの人よりも、スタートラインが進んだ位置にあるんですよね。


一緒にスタジオで発声練習をしていると、今日はやけに咳き込んでいました。


ごほごほ。


こういうとき、ヴォイストレーナーとしては、発声じゃなくて、呼吸のトレーニングとか、声をあまり出さないトレーニングをしてしまうものなんですが。

いけそうだったので、そのまま、発声練習を続けたらば、いつもの高音がでてきました。


彼女いわく、

『高い声、最近だしてなかった・・・』

とのこと。



彼女は、先生としてのお仕事や、落ち着いた感じの印象が求められる事務のお仕事をしていますから、必然的に、高音を出す機会というのが少なくなっていたのでしょう。







相川自身も、普段、日本語でしゃべっているときは、かなり低音。
ましてや、一対一でしゃべっているときは、さらに低音になっています。


しかし、今、練習しているのは高音が中心です。


なぜなら、アクートという発声テクニックの習得が目標だから。



イタリアのマエストロが
「普段から明るい高めの声で話してみなさい」
ということをおっしゃっていました。




しかし、明るさと深みを、声で両立させるということは至難の業のように思います。



両方の声を、一つの会話の中に織り交ぜる、というのが一番現実的だろうなと。




思えば、これ、結構、できないようなんですよね。



つまり、使い分け。



またの呼び名を、
『抑揚』
ともいいますか。



おもしろい話し手というのは、大抵、広い音域でしゃべっています。

一定の音域だけでトークを展開する話してもいますが。

あきやすい。




人を動かすスピーチの天才であった、古代ローマのユリウスカエサルも、若いころは、スピーチで失敗を繰り返していたようです。
弁護士として活躍しようとした時期があり。
有力者に対して論戦を挑んで、失敗。
追求をおそれて、国外にほとぼりを冷やしに行かねばならなかったとか。

伝えたいこと、内容は同じのはず。

しかし、それが、伝わりやすくなるような、ちょっとした『工夫』


それが、音域を広く、とか、用いる言葉を変えるとか、そういったことなんだと思います。



たとえ話を多用すること。


なども、その要素ですね。



英語でも、なんら変わりません。



ということで、ひさびさの、話し声についてのお話でした!