こんばんは!
声の芸術家、相川陽介です。








どうして今、ボイストレーニングをするのか?










について、思うところを書きたいと思います。




正直いって、物理的には、ボイストレーニングって、悲しいほどに無力です。

声のアートもまた。

声だけじゃ何にもならない。

今、被災者の、肉親を友人知人を亡くされた方には、何の役にも立てない。


おなか一杯にはならない。














今、義捐金を寄付すること。


救助の邪魔にならないようにすること。


が、一番、ためになるのだと思います。


だから、地震のことをボローニャで知って、すぐにチャリティライブを連日繰り返しました。


恵比寿話し方ボイストレーニングソラオト・朗読家、声の芸術家相川陽介ブログ-未設定


しかしながら、正直、想像もつきません。


現地の状況。


一万人以上の人がなくなっていること。


そして、一人につき最低でも100人知人がいたとしたら、1万×100で100万人の人がショックで悲しんでいるのかもしれない。







僕にある経験は、大好きだったおばあちゃんが亡くなったのを看取った経験くらい。


そのときも、全く悲しいとか、涙とかありませんでした。


なぜなら、死というのは通過点で、魂は輪廻すると思っているからです。



老人ホームでボランティア朗読を250回くらい繰り返しています。
毎回、笑顔で、会話したり、関わっています。


その際にも、死に出くわすことはたまにあります。


そういう時は、悲しいというより、ようやく楽になれてよかったですね、という感覚ばかりです。



それに加えて。


僕は、地震の恐怖を全く体感していません。
だから、余震とか、全く恐怖を感じません。



それは、3月11日はイタリアにいたからです。



友人に聞きました。
東京中が揺れて、ひどい環境だったとのこと。


つまり、怖い思いをした、している人と、本当の意味では共感できないのかもしれない。


共感しているフリ程度だと思います。




けろっとしている人、

地方に疎開してしまった人、

買い溜めに走ってしまっている人、

なぜか地震で覚醒してしまった人、

怖い情報を集めて怖がっている人、

被災地支援に動き回っている人、

周りを活気付けようとしている人、

特に普段とは変わらない人、

ストレス・プレッシャーに耐えて頑張っている人、




色々な人がいることがわかりました。





『私にできることなんて、何もない』




そう思っていらっしゃる方も、多いようです。




節電して、節水して。

寒くても暖房をつけずに。

募金もたくさんしてるのに。

なお、何もできない無力感を感じる。




とにかく、現地の救助のために我々がすべきは義捐金。
そして、節電。
それは前提として。




僕がボローニャから帰ってきて、直感的に、こうすべきだと思ったことは、友人・知人に電話をすることでした。


番号がわかり次第。






なぜ?



そりゃ、わからないからです。



一人一人が、どんな体験をしたか。



一人一人が、どんな気持ちでいるか。




メールやブログの文章だけでは限界がある。



それに、僕は、声の芸術家。

声の人です。


ゆえに。



声の芸術とは、ステージのみにあらず。


普段、活かさずに、いつ活かす。



歌を歌うのは特殊すぎる。


日常的でない。



話し方のスキル、ロジック、役に立たない。



心意気。真心。そして、伝わる、声そのもの。




以前から、一貫して僕が伝え続けていることです。

ソラオトヴォイスアカデミアで。


ボイストレーニングや話し方のスキルは、心の在り方をカバーできない。


逆に、心の在り方は、スキルをカバーできる。



きっと、日本中の人が、震災直後、僕と同じように、友人知人に電話をかけて、回線がパンクしてしまったんでしょうね。


僕は、時間差でした。



そのとき、電話の相手の声を聴いて、どんな風に感じたでしょうか?


きっと、安心したんじゃないかと思います。










一方で、これはないなと思うことがありました。


先日、あるお店に行ったときです。


店員の男性の声が、甲高くて、早口。


正直、聞き苦しいし、この声で、震災直後に電話かかってきたらいやだなと。





テレビでも。


聴いていて気がめいってくるような暗い声の出演者。


他人事のようにしゃべる甲高い早口な専門家気取り。


無機質で何も心に残らないアナウンサー。


騒がしいだけの出演者。


見ている人が心の病になるのもわかります。








ぜひ、今、ボイストレーニングにきてくださる方には、これだけはお伝えしたい。






それは、



『やさしさ』




『おもいやり』



『ほほえみ』



『つつみこむ』



『あんしん』




自分の声を聴く、大切な人が、そんな風な気持ちになれるような声を。


隣にいる人に。

職場の友人に。

怖がっている友人に。


そんな風な声で、気持ちを届けてほしいのです。




そうすることによって、ますます、負った傷を回復することができる。




活気づく。




立ち直る。




それが結果として、長い視点で、被災地の方々、日本の未来のためになるのだと信じています。





そんな想いを共有できる方と一緒に、これからも歩んでいきたいと思います。


想いを共有できなくても、何か、人の役に立つことをしたいと思っていらっしゃる方と。




ぜひ、一緒に、これからの日本を作っていく一翼を担いましょう。



福岡、大阪の方もぜひご一緒に!




by相川陽介



福岡ヴォイスアカデミア体験レッスン 3月27日、28日
http://ameblo.jp/voice-artist/entry-10809704242.html


東京ヴォイスアカデミア体験レッスン 4月9日、19日、23日
http://sora-oto.com/training.html#1


関西ヴォイスアカデミア体験レッスン 4月3日、4日
http://ameblo.jp/voice-artist/entry-10809713106.html