★どうすれば朗読がうまくなるのか?



「どうすれば、朗読がうまくなりますか?」


という質問に、答えてまいりたいと思います。


朗読、うまくなりたい?
なら、やっぱたくさん練習すればいいんじゃないですか?


じゃ、トレーナーとしてマズイ(笑)


まぁ、そもそも、そんな質問に答えるのはかなりリスキーな
ことです。

日本、海外に、さまざまな朗読をする方がいらっしゃるわけで
すからね。


聞き手に感動を与える朗読がしたい。


聞き手が笑ったり、喜んだり、泣いたり、楽しんでもらえる
朗読がしたい。


美しい声で、自分の好きな朗読をしたい。


そう思っている人は、結構いるのではないかと思います。


ソラオトには、朗読のレッスンを受けに来る方が結構います。

企業にお勤めの方、主婦、OL、朗読家志望の学生さんなど・・・



では、どうすれば、うまい朗読ができるようになるか?




ざっくりとステップを説明いたしますと・・・


1、なぜ、自分は朗読をしたいのか、想いを明確にする
⇒これは、紙やPCに書くことが大切です。これがあるとない
とでは、お客さんに伝わるものがだいぶ違います。
書いたほうが、伝わる朗読になります。


2、読みたい作品を選ぶ。または、書く。
⇒今までの経験でいうと、朗読のために選ぶ、まだ読んだこと
ない作品よりも、
「既に読んだことある作品」
「感動した作品」
「おもしろいと思った作品」
がいいようです。


3、自分の想定する時間内で朗読できるように原稿を作る
⇒かなり手間がかかるもんです。
原稿の長さは、3分~2時間まで、幅広いです。
初心者は、15分くらいのものから始めるとよいでしょう。
読むスピードにもよりますが、A4用紙1枚で、1分半くらい
の勘定にて。


4、いつ、その朗読を人の前でするか、大体でいいので決める
⇒「夢に日付を入れる」という成功法則がありますが、それ
ですね。
初心者ですと、1年から半年先くらいがちょうどいいように
思います。


5、ヴォイストレーニング~体の使い方~
⇒朗読というのは、かなり体力使うものです。
普段から、ランニングや水泳、ウォーキングをして体力をつ
けておきましょう。
体の使い方では、声の基礎となる体作りをやります。
具体的には、ヴォイスワークアウトです。


6、ヴォイストレーニング~呼吸の仕方~
⇒深く安定した腹式呼吸を習得していきます。
腹式呼吸には3段階ありますので、それをひとつひとつクリア
していきます。


7、ヴォイストレーニング~発声の仕方~
⇒朗読に必要な、安定感あり、聞き手の耳に心地よく聞こえる
発声をみにつけていきます。
初心者の場合、普段の声よりも低音に調整することが多いです
が、作品によります。
表現力が必要とされる作品については、高音から低音まで、
幅広い音域を引き出していく発声練習をやっていきます。


8、ヴォイストレーニング~滑舌の仕方~
⇒正確な母音、子音、濁音、拗音などの発音、それに関連して
表情の筋肉を柔軟に動かすトレーニングを行います。
多彩な声の表現ができるよう、表情を自由自在に操れるように
していきます。


9、原稿読みの基本スキルトレーニング
⇒頭高尾低、語尾下げ、間のとり方、抑揚のつけ方など、読み
の基本テクニックを習得します

教材として、新聞や、実際の朗読原稿を使うこともあります。


10、朗読家としての表現力を引き出すトレーニング
⇒必要に応じてですが、感情の開放ワークを行うことがあり
ます。また、せりふを多用する朗読をされたい場合、その
役になりきるために、パントマイムをしていたくことがあり
ます。



11、老人ホームや小学校など、実地訓練する
⇒実際に人前で朗読せずに上達するのは不可能です。
朗読は、コミュニケーションの要素が強いアートにて。
初心者は、ひと月に一度は、実地で朗読することをおすすめ
しています。
そのために、渋谷、西葛西などの老人ホームに、一緒に朗読
しにいく機会があります。あくまで希望者のみですが。


12、1から11のステップを反復する


具体的に、
「どうすれば、朗読がうまくなりますか?」
に答えてみました。


12のステップを踏んでもなお、朗読がうまくならないという
ことは、ほぼあり得ないと思います。

では、どれくらいの期間が必要なのか?

うまい、の度合いによりますし、その人がどれだけ練習でき
るか、元々の表現者としての才能などによります。


3ヶ月で達成してしまうつわものがいれば、10年やってもフツウ
な人も実際にいます。

僕は、目安はだいたい2年半くらいと見ています。

そこそこ努力できて、
実際に人前で朗読の機会もそこそこ作れて、
自分が朗読をする意味を深められて、
レッスンを継続的に受けることができれば。

2年半くらい。


その期間を大幅に短縮することができるのは、人前で朗読を
する機会を、たくさん持つことしかありません。

結局、才能よりも、行動力かと。
行動力は、情熱から湧き上がるもので。
情熱は、「こうしたい」「こうなりたい」という願望。


つまり、なんだかんだ、朗読がうまくなるかどうかは、この
心の在り方によるということです。


それは、朗読に限りませんね。
人生、すべて、心の在り方次第でしょう。


仕事を楽しんでやるのか、イヤイヤやるのか。

営業を罪悪感を感じながらするか、喜びに満ちてワクワクと
するのか。


スキルよりも、心の在り方を重視して、朗読と向き合っていきたいものです。



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