こんにちは!
東京恵比寿でヴォイストレーニングしている、声の芸術家相川陽介です。


今日はわりと涼しいですねぇ。


先週は、名古屋と大阪に参りましたが、東京より西なだけに、暑かったように思います。


以前にもチラりと書きましたが、大阪、名古屋のヴォイストレーニングでは、二つの事が最も多く聞かれる質問でした。


それは、、、、




『カツゼツよく話したいんです』



『しっかりした印象を与える話し方をしたい』



これは、東京でも非常に多く聞かれる質問。



度々書いていますように、カツゼツが悪いと他人に言われる原因の9割は、カツゼツが悪い訳ではありません。


声が小さいとか、呼吸が浅くて早口になっているというような、カツゼツ以外のことが原因です。


そして、しっかりした印象を与える話し方について。


これについては、二つの側面から考える必要がありますね。



その1『信頼感やしっかりした印象が伝わる声』



その2『話し方のテクニック』



今回は、その1の要素について書きます。

しっかりした印象、信頼感、安心感が伝わる声って、どんな声でしょうか??



あなたの周りに、そういう声の人いませんか。



有名人でいうと、例えば、森本レオさんなんてどうでしょうか。

『ながーーく愛して…』

なんて、優しい暖かい声でしゃべられます。

わりと低音。


一般的に、信頼感や重厚感が伝わるのは低音と呼ばれています。


しかし、それが全てではないと思うんですよね。



よく、低音でいい声を出せるようにがんばる方がいます。

それ自体はとてもいいことなんですが。


でも、低音というのは、体格にとても左右されるものです。
具体的にいうと、骨の密度、太さ、身長。
背が高い、骨が太い人というのが、低音を出しやすい人です。


そうなると、身長160くらいの男性や、150センチしかない小柄な女性はどうなる?

不利なんです。低音を出すには。


小柄な方が、大柄な人並みに低音をだすのは、とても大変。
だいたい、できるようになる前に、諦めてしまいます。



では、どうすれば?



思うに、低音とまでいかなくても、中音域くらいでいいんじゃないかと。


たとえば、スティーブジョブス。
スタンフォード大学の卒業式でのスピーチの動画をyoutubeでみていただくとわかりますが、すごい説得力。

素晴らしいスピーチです。

スティーブジョブス氏の声は、決して低音ではありません。
ラとかシくらいです。

中高音。


つまり、声の高さだけが説得力や、しっかりした印象、信頼感を伝える要素ではないということ。


声が高めでも、しっかりと体、頭に共鳴した声であればいいのです。


これが、頭だけに共鳴する様なキンキン声ではマズイですがね。


やけに声が高い男性、おばさまなんて、数分のスピーチもきくにたえないことがあり。


また、声を通そう、張ろうとしてがんばって、上ずった高い声でしゃべる人。
30分で声が枯れてしまう人ですね。

これもマズイ。


スティーブジョブス氏のような高めの声の方は、自分なりに、無理のない声の出し方を習得して、その上で自分らしく話していただきたいものです。



声の出し方、話し方。


二つの要素について書きましたが、結局のところ、
『語るにたる生き方』
がなければ、どんな風に声を出そうと話そうと、見抜かれます。


何を志して生きているのか。
どんな心のあり方で生きているのか。
日々、誰の役にたって生きているのか。

その、根本のところを見つめ直しつつ、自分なりのいい声、いい話し方を習得していきましょう!



by相川陽介

東京恵比寿のボイストレーニングスタジオ ソラオト
http://www.sora-oto.com/


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