こんにちは!
恵比寿でヴォイストレーニングしている、相川陽介です。

声の芸術家創業から、ずーーっとお世話になっている、
森拓郎氏。

彼のブログは、本当におもしろいしためになります。

ということで、ひとつご紹介♪

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『トレーニングとプラクティスの違い』
http://ameblo.jp/t960/entry-10501175428.html

恵比寿加圧トレーニング・ピラティススタジオrinato代表の森拓郎です。



トレーニング(training)とプラクティス(practice)という言葉があります。

これは、両方とも「練習」という意味になるそうです。


ただ、このニュアンスが少し違います。



例えば、トレーニングの方は

腹筋を20回3セット

有酸素運動 ランニング30分


というような、メニューに沿った内容をこなすというような感じです。



プラクティスは、

理にかなった動きだったり、

目的に応じて正しい動きを身体にしみ込ませていくような

学習をするというような感じです。




日本人の傾向なのか、一般的な傾向なのかはわかりませんが、

学生時代の部活動などでは「トレーニング」という意味合いのものが多かったのではないでしょうか?


もしくは、運動でなくとも、普通の学校の勉強でもそうです。

問題集を何冊も解いたとか、何時間勉強したとかです。


実際に「動き作り」と称した練習もあったでしょうし、

問題の解き方を教えてくれた先生もいたでしょう。


しかし、やはりトレーニングに主眼を置いているのが現状ですよね。



明らかに効率を考えれば、プラクティスの時間を多くとらなければ、

トレーニングが本当に身ならないということは、考えてみれば当然です。



僕は、学生の頃に陸上競技をやっていた頃から

「ガムシャラ」ということが大嫌いだったし、

頑張れば報われるとか、とにかく努力をすることが素晴らしい


というような風潮が大嫌いでした。これは勉強についても同じです。



凄い素質をもった選手に勝つために、その人の倍以上の練習をした。



結果が出るどころか、怪我をする確立の方が多いと思います。

結果は出るかもしれません。でも、その結果はタマタマということになります。


何故そいつが凄いのかを知る必要もあるし、

自分にとって何が必要なのかを考えてみる必要があります。


それを学ぶことこそプラクティス。



現代の陸上競技で、日本の選手がアジア系民族の中でも、

世界のトップクラスのかなり上位に食い込んできたり、

記録の差が縮まってきています。


これは何故でしょうか?


プラクティスをするようになったからです。


例えば、100Mなんて競技は、明らかに素質が物をいう種目です。

黒人の運動に長けた骨格や血に、どうやったら日本人は勝てるでしょうか?


たくさん練習すること??


絶対違いますよね。

ドーピングをすることでもないです。


まず、何故黒人が速いのかを知ることです。

また、日本人は、彼らの真似ではなく、日本人に合った方法を知るべきだったんです。


それをするようになってから、日本の陸上のレベルが上がったそうです。


これは、勉強に置き換えてもそうですね。

僕は、受験の時、現代文が苦手だったのですが、

ある有名講師の問題の解き方を教えてくれる授業を一回受けただけで、

偏差値が劇的に上がりました。


単純に、今まで問題の見方や解き方を知らなかっただけでした。

これを知るだけで、現代文以外の問題まで解けるようになり、

英語の長文さえも、長文を全く読まなくても問題が解けるようになりました。


こんなこと、偏差値が高い人にとっては当たり前のことなんですが、

僕のようなおバカさんには、目からウロコだったわけですよ。



これを、トップアスリートでもなく、偏差値の高い受験生でもなく、


一般の方達のダイエットや身体作りに置き換えてみましょう。



ダイエットは、有酸素運動をたくさん頑張ることでしょうか?

毎日100回の腹筋をこなすことでしょうか?


違いますよね。

どうやったら自分が痩せるのかを知ることです。


今までいろんなダイエットを試してきましたが、

私はこの方法で10キロも痩せました!


と言われたら、そのダイエット方法がベストのような気になります。


いや、その人がタマタマその方法が合っていただけです(笑)



それを見極めずに、やっぱりダイエットはランニングだ!

と言っていきなり走るのは止めてください。

食事をカットするのは止めてください。

バナナダイエットとかしないでください。

腹筋毎日やらないでください。

加圧トレーニングで痩せると決め付けないでください。


別にキツイことしなくても、簡単に痩せれるかもしれませんよ。



腰痛になったら??

マッサージにいくの?整体に行くの?病院に行くの?

腹筋背筋を頑張るの?

ピラティスをするの?


いやいや、まずは現状を知ることです。

もしかしたら、すっごい単純なことで済んじゃうかもしれませんよ。


そういえば、フクラハギをストレッチしただけで、

坐骨神経痛と診断された方が治ってしまったことがあります。

また、職場のパソコンの位置を変えただけで腰痛が治った方もいらっしゃいます。


大事なのは病院でしたか?ピラティスでしたか?腹筋背筋でしたか?



僕がいつも言うのは、目的の明確化。

目的が明確でなければそれはそれでいいんです。


ただ、どうしてもなんとかしたいという目的があるのに、

そこに向かって走らずに、


真逆に走っていたらアホとしか言いようがないですね(笑)



だから、僕は言います。

いくら加圧トレーニングがしたいと言われても、


その方の目的に対してベストでなければ・・・


「加圧トレーニングはベストじゃないですね」



と。
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なるほどー
森拓郎氏が言う、トレーニングとプラクティスの違い。


ヴォイストレーニングの場合、では・・・


相川が思うに

トレーニング=自主練習

プラクティス=客観的な視点からの改善

かと。


ヴォイストレーニングの時間の中で、トレーナーから
その人に、
「このメニューをやってみましょう」
ということで提案。

それは、それをやると、よくなるであろうという予測が
あるため。


それは、プラクティス。

本人は、そのプラクティスを受けて、自分でトレーニングする。


客観的な視点からの改善というと、自主練習でも可能です。
それは、自分の声を録音して、周波数計をみてみるなど。
聞いてみるなど。


また、すごい歌手や理想の歌手の発声の仕方・呼吸などを
DVDで見て、ホンモノを見て学ぶというのも、ある意味
プラクティスでしょう。


もっといえば、
プラクティスという英語の意味は、実践、練習。


つまり、日々の生活の中で活かす。
職場、恋人と、家族と。
など。