こんにちは!

声の芸術家です。


ちょいと前の話ですが、劇団四季、アンデルセンを見て、レポートであります。




4月24日午後、浜松町四季劇場にて、アンデルセンを拝見しました。

http://www.youtube.com/watch?v=LCeX6M4a5Ck


目的は、
・日本で最も有名なミュージカルを体感すること
でした。


まず、会場までのアクセス。
JRさんとタイアップ?してらっしゃるので、駅のホームに
「四季劇場はコチラ」
と表示あり。

これはすごい!
ここにこぎつけるまで、本当に多年の継続努力が必要とされたのだと思います。

駅から徒歩で10分くらい。
見えてきた四季劇場。
まるで、博物館の入り口のような印象でした。

中は、まるで映画館のよう。
演目の写真があり、お土産があり、パンフレットがあり、原作本があり、飲食スペースもくっついてます。
これは、全国から見に来る人がいるのもうなづけます。

スタッフさんも役者さん?なのか、美形の人が多かったような印象です。

ホワイエには、当日出演役者さんの名前がずらり。
僕は役者さんのお名前に無知でわからなかったですが、きっと、高名で人気の俳優さんが多数出演されていたのではないかと。


いよいよホールへ。

ホールの中は、何階建てかの客席になってました。
一階席から比べると、自分の座った三階席は、かなり距離感ありました。

そして、上演。
非常灯も消え、真っ暗。

舞台幕に照明を照らす演出が、幻想的なアンデルセンのストーリーを彷彿させておりました。
そして、役者さんが登場。


途中、休憩20分はさみ、約2時間半程度のステージだったでしょうか。


歌あり、芝居あり、ダンスあり。


お客さんのいりは6割から5割くらいだったかと。
小中学生から、ご年配まで幅広かったように見受けられました。

作品がアンデルセン、子供向け?なのかはわかりませんが。


時節、笑いが取れたり、感動をとれるシーンもありました。


相川として、特に印象に残ったことのひとつは、
「母音法」
による、丁寧・正確無比な発声法。


お・は・よ・う・ご・ざ・い・ま・す、のように、一音一音、非常に正確に発音してくださいます。
とても聞き取りやすい。

「戯曲の出来が、舞台の感動の8割を決める」

という浅利先生のお考えから、台詞が本当に正確に伝わってまいります。

我々、朗読者の視点としても、基礎の発音・滑舌の重要性を再確認できました。
いい内容の作品でも、何言ってるかわからないと、そこが聞き手にはストレスになってしまいます。


二点目、ダンスのすごさ。
体術で魅せられました。

それは、自分ができないことだから、というのも理由ですが。
一糸乱れぬダンスシーン。

くるくる踊りながら歌う。
笑顔で表情を崩さず。
すごいもんです。


朗読者としては、指一本、首の角度ひとつ、意識をめぐらせることですね。
朗読は声の表現ではありますが、見るのは人間。目から、体の動きから伝わってくるものが確実にあります。

そして、体の姿勢。
インナーマッスルをキュッと張り、すとんと立つ。
これは、美しいたち姿勢が重要な朗読家にも、必要なことです。


三点目、組織力。
たぶん、ワンステージに60人くらい出てます。

四季の公演は、毎日あるわけで。
他の演目もあり、大阪、福岡など全国に劇場があります。

プロ意識を持って、技術を持ち、情熱を傾ける人財が、何100ダースといるわけです。
それは、並々ならぬことだなと。

相川リーディングカンパニーは、座長含めキャスト4人。
将来的には、100名くらいまで増やしたいものです。

各キャスト(自分も含めて)、基礎練習の徹底が急務だと感じました。


四点目、演目自体を見ての感想。
まぁおもしろかったです。


以上が、劇団四季さんを拝見してのレポートです。


集約すると、組織力、システム化のすごさを学ばせていただきました。

相川リーディングカンパニーとしては、
・ターゲット層に合わせた演目の開発

・システム化(チケット注文方法、会場なるべく固定化、定期案内のシステム)の課題発見

・キャストのレベルアップ(滑舌、芝居表現力、発声、身のこなし)

などが課題として浮かび上がりました。


さすが、日本の芸術振興に貢献されている劇団四季さん!
我々も、朗読を通じて、いいものを提供していきたいものです!