友だちの誕生日に、いつもの「おめでとう」へ少しだけ何かを添えたい。そんなとき、ケーキの灯りがふっと揺れる短い動画を考えてみるのはどうでしょう。

大きな演出はいりません。白いケーキに、いちごが3個、ろうそくが1本。炎の先だけが少し動いて、その隣に自分の言葉を置く。メッセージを読む前の、小さなひと呼吸のようなお祝いです。

ここで使うケーキや場面は、AIで作成した架空の説明用サンプルです。実際の誕生日の記録や、動画生成を試した結果ではありません。2枚の画像からどんな動きを作りたいか、準備するところから見ていきます。

まず、送りたいひと言を決める

「お誕生日おめでとう。またゆっくり話そうね」でも、「今年も一緒においしいものを食べようね」でも。相手とのやりとりに合う短い言葉を、先にひとつ考えておきます。

その言葉を主役にするなら、画像の中の動きも控えめでよさそうです。今回は、火がついたままの炎の先が、画面の右へほんの少し傾く動きにします。火を吹き消したり、ケーキを回したりはしません。ろうそくそのものや、いちごの位置もそのままです。

写真を使う場合は、自分が撮ったものか、加工して送る許可を得たものを選びましょう。友だちの写真を使うなら、公開のブログに載せてよいかは別に確認します。名前入りのプレートや顔、年齢を示す数字など、見せる必要のない情報は入れなくても、お祝いの気持ちは伝えられます。

同じケーキで、開始と終了の2枚を用意する

この作り方では、動画生成を始める前に、開始用と終了用の画像を別々のファイルで用意します。写真1枚だけで、終了の画像まで自動的に準備されると考えず、先に2枚をそろえましょう。

開始用は、炎がほぼまっすぐな画像。終了用は、同じ炎の先が少し右へ傾いた画像です。ケーキの大きさ、いちご3個の配置、ろうそくの本数と位置、皿の形、背景、明るさは合わせます。炎の根元は、どちらも同じ芯につながっている状態にします。

同じ場所から撮った近い構図の写真を2枚使う方法もあれば、許可のある元画像を複製し、画像編集で炎だけを微調整した終了用の静止画を作る方法もあります。後者なら、元の写真を残して作業用のコピーを編集します。終了用の画像は、動画ツールに渡す前に完成させておくものです。

白いケーキ、3個のいちご、1本の黄色いろうそくを同じ構図で並べた説明図。左の炎はほぼまっすぐで、右では先が少し右へ傾いている。

開始は左の1、終了は右の2。実際に使うのは、番号や比較用の枠を入れない、別々の画像ファイル2枚です。

上の図は、左が開始、右が終了という順序を説明しています。この比較図を1枚のままアップロードするのではなく、番号や枠を含まない2枚のファイルを使います。

準備できたら、画像を見るアプリで交互に表示してみてください。皿の縁が跳ねないか、いちごの向きが変わっていないか、ろうそくが太くなっていないかを確認します。画像の縦横比とサイズもそろえます。炎を小さく動かしたいのに、終了画像では大きく伸びているなら、先に画像の差を小さくするほうが、指示も書きやすくなります。

プロンプトは、炎の動きに絞る

「かわいくお祝いして」だけでは、どこを動かしたいのかが曖昧です。プロンプト(prompts)では、動く部分と、そのまま残したい部分を分けて書きます。

今回の画像なら、たとえば次のように。

同じケーキを固定カメラで映す。1本の黄色いろうそくに灯った炎の先だけが、開始画像から終了画像へ、ゆっくり少しだけ画面の右へ傾く。炎は同じ芯につながったまま、ついている状態を保つ。白いクリーム、3個のいちご、ろうそく、皿、背景の形と位置を変えない。カメラは動かさず、新しい飾りや文字を加えない。

炎が大きく変わってしまうときは、動きの幅を絞ります。

炎の先端の、ごく小さな傾きだけ。炎の大きさと明るさはほぼ保ち、終了画像の位置へ穏やかに移る。火は消さない。

ケーキや皿まで動くときは、固定するものを短く伝えます。

ケーキ、いちご、ろうそく、皿は静止。カメラのズームや移動はなし。変化するのは、ろうそくの炎の先だけ。

修正するときは、一度にいろいろな動きを足すより、気になった点をひとつずつ見直します。指示を小さく変えるなら、終了画像もその内容に合っているかを確認しましょう。右へ傾いた状態で終わる2枚なので、ここでは元に戻る動きや、途切れず繰り返すループまでは求めません。

動画にしたら、炎以外も見てみる

ツールの提案:OpenMakerは、この例の短いアニメーションを作る際に選べるツールのひとつです。

2枚ができたら、OpenMakerで開始・終了フレームをそれぞれ指定し、プロンプトと縦横比を設定します。横長の画像なら、その構図に合う横長の比率を選び、ケーキや炎を切らずに収めます。生成が終わったらプレビューを見て、使いたいものをダウンロードします。

2026年10月20日に確認したOpenMakerの公式説明では、この無料の作成方法は会員登録と生成クレジットが不要で、出力は5秒・480pです。サイトは生成回数無制限(unlimited)と案内し、関連する作成方法をMiniMax H3を使うワークフロー(powered by MiniMax H3)として紹介しています。これはOpenMakerによるサービス説明です。リクエストが順番待ちになる場合があるため、今の生成が終わってから、次に直す点を考えます。

プレビューでは、炎だけでなく、いちごの数や形、クリームの絞り、皿の輪郭も見ます。途中で止めて、炎が芯から離れていないか、ろうそくが増えていないか、ケーキが伸び縮みしていないかを確認してください。気になる変化があれば、動きを小さくするか、終了画像を整えてからやり直します。使った2枚とプロンプトを残しておくと、何を変えたかを振り返れます。

同じケーキの炎の上に小さな右向きの矢印があり、隣の独立したカードには「お誕生日 おめでとう」と書かれている。

炎の動きとメッセージの配置を考えるための説明図です。動画の生成結果ではありません。矢印は動きの目印で、言葉は生成後に加えるか、動画と一緒に送ります。

「お誕生日おめでとう」の文字は、生成後に動画編集で加えるか、動画を添えるメッセージ欄に書きます。文字まで一緒に生成させなくても、自分で読みやすい位置や言葉を選べます。説明図の矢印も、動きを考えるための目印なので、送る動画に入れる必要はありません。

最後に、最初に考えたひと言を添えて。「ケーキの画像から、小さなお祝い動画を作ってみたよ」と、創作したものだとわかる形で送れます。元の静止画も一緒に残しておきましょう。短い灯りの動きに、自分の言葉がひとつ。それだけでも、いつもの誕生日メッセージに少し違う表情を添えられます。