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クロード・モネ「睡蓮の池、緑のハーモニー」1899年 89.0x93.5㎝ オルセー美術館蔵
1840~1926
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フィンセント・ファン・ゴッホ「星降る夜」 1888年 72.5x92.0㎝  オルセー美術館蔵
1853~90

              印象派とポスト印象派

国立新美術館で開催されているオルセー美術館展2010「ポスト印象派」を観てきました。

この展覧会、「ポスト印象派」と云うタイトルで、印象派の中心画家モネの油彩4点とピサロとシスレーの油彩其々一点、一般的にはポスト印象派と言うよりも後期印象派と言われている画家ゴッホ、セザンヌ、ゴーギャン・・・などの油彩画だけを展示していました。
オルセー美術館所蔵の展覧会だけあって其々の作品が名作ぞろいで見応えのある展覧会です。

印象派は、モネが中心ですが、モネ(印象派)が描こうとしたことは自然光の中の自然を色で表現することです。

印象派以前は形が正確に描けてないと評価されませんでしたが、印象派では自然光を色に置き換え、光の美しさを追い求めたため、形よりも色彩が優先され、形の正確さは重要視されなくなりました。

ポスト印象派は、印象派と何が違うのでしょうか。

印象派は光を色で光の美しさを追求しましたが、ポスト印象派は色を色として捉えて、色によって画家の内面性を描こうとしました。
ポスト印象派では、実際の自然の色に近づけようとは考えず、内から出てくる自分の色を重要視して自分自身を色に置き換えて描いています。


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アンリ・ルソー「蛇使いの女」 1907年 169.0x189.5㎝ オルセー美術館蔵
1844~1910

この展覧会で私が一番見たかったのが上の作品、ルソーの「蛇使いの女」。

この絵は、ルソーの作品の中で私が最も好きな作品で20世紀を代表する名画の1つだと確信しています。
詩情豊かで緑の色彩のハーモニーが、深く美しく、その表現は圧倒的に個性的で、美術史に燦然と輝く巨星の最高傑作。20世紀の奇跡。絵画の魔術師。

この展覧会、毎度のことですがすごい人気で、入場まで40分も並び中も大変混雑していたのですが、この絵を直にじっくり見る事が出来て幸せな一日でした。