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びっくりビクセンBlog

八代目によるビクセンの褻(ケ)

現在、ビクセンではライトダウンを呼び掛けています。期日は2016年8月24日です。この日、土星、火星、アンタレスが一直線に並びます。夜空に普段見られない景色が演出されます。見上げれば誰もが気が付ける現象なので、当日はぜひ南に目を向けて貰えたらと思います。

詳しくは→http://www.vixen.co.jp/lightdown/2016/index.html をご覧ください。

 

ところでビクセンはライトダウンを提唱していますが、その対象は主に「企業」「団体」に向けて行っています。ビクセンの提唱するライトダウンの目的は、夜空を少し暗くすることです。電力のためだったり温暖化の為だったりではありません。(もちろん結果として繋がっていくのですが。)

夜空を暗くするライトダウンとは何か。夜空を明るくしている「灯り」にはいくつかあります。車のヘッドライト、街灯、オフィスやご家庭の部屋の明かり、屋外看板などです。そのうち、当社がライトダウンに効果的で実現可能と考えているのが、屋外看板です。保安上必要な街灯や車のヘッドライトを消すわけにはいきません。犯罪や事故が起こることは避けなければなりません。

屋外看板は、企業の宣伝には必要でしょうし、情報としても役に立っているでしょう。しかし、星空を見るために一夜限りで消灯することが可能な「灯り」でもあると思います。かつて、我々は東日本大震災の時に看板の灯りが消えた世界を経験しています。その時は都内でも星が良く見えました。あの時は上を見上げる余裕はなかったかもしれませんが、それでも多くの方の記憶に残っていると思います。この屋外看板を消せるのは、その看板を出している企業だけです。「「企業」「団体」向けに呼びかけを行っている理由はここにあります。

 

あらためて、

ビクセンでは、HP(http://www.vixen.co.jp/lightdown/2016/index.html)で企業、団体の皆様にライトダウンを呼び掛けています。消してもらいたいのは、屋外看板を照らす灯りです。まだ小さな小さな動きです。ほとんど知られていない活動だと思います。今年はSNSでの拡散しか行っていません。お金もほとんどかけていません。しかしこの小さな活動に「価値」を感じています。星空は都会の上にもあります。見えなくしているのは、自分たちです。

「灯り」は必要です。暗闇の中で生活する必要はないと思います。ですが、だからと言って「星空」を忘れてしまってよいのかなぁという疑問を持つことも必要だと思います。「天の川」を見たことの無い人は大勢います。いずれ「星空」を見たことの無い人が大勢になってしまうかもしれません。そうならないためにも、ビクセンは時々「ライトダウン」を提唱し続けようと思います。小さな活動ですが「価値」はあると信じています。

 

最後に、この活動にご賛同いただけ、ご連絡を頂いた企業名をHPで公表しています。事後でも構いませんので、ご賛同いただけましたらHPフォームよりお知らせいただければ幸いです。

よろしくお願いします。

 

初めて天体望遠鏡で土星を見つけたのは、小学一年生の時でした。

「見た」ではなく「見つけた」です。自分で輪っかの付いた星を発見した時はびっくりしました。いまだにその時の事を覚えているので、衝撃だったのだろうと思います。

 

発見といえば、私にとっては宇宙のほかにも、発見の世界がありました。それが「ミクロの世界」です。夏休みなどは、近所の公園の池や、自転車で少し離れた雑木林の中にある綺麗とは言えない川などで、プランクトンネットを使い、毎日水をすくってきていました。この水の中にいる「何か漂っているもの」をスポイトで吸い取って、プレパラートの上に垂らし、顕微鏡で覗くのです。そこには、不思議な生き物がいて、まさに自分で発見した「何か」でした。顕微鏡のレンズを通して見る「ミクロの世界」は発見の連続です。

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 実はそんな話を社内でしました。その結果、一つの動画が完成しました。この動画の中には小さい頃の私がいます。動画の中の子供のような表情をしていたのかは自分ではわかりませんが、確かに自分がいる気がします。うまくスタッフに自分の体験が伝わったようです。

 

良かったら「ミクロの世界」も覗いてみてください。

 

夏休みを頂いておりました。

お休み前半は、テントを背負って山に登って、夜は星を眺めていました。標高2800メートルは風があり寒かったのですが、天候にも恵まれ剱岳を背景に素晴らしい景色を堪能することが出来ました。星空ではないですが、夕日が沈む剱岳は美しかったです。

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後半は、福島県田村市にある星の村天文台に遊びに行ってきました。ペルセウス座流星群はピークを過ぎていましたが、こちらも天候に恵まれいくつかの流れ星を見ることが出来、かつ写真にも納めることが出来ました。

星の村天文台は、滝根町(現田村市)が1992年に開村宣言した「星の村」にあります。まさに「星」によるふるさと創生活動の原点のようなところです。「天地人」を軸にした星の村構想は、天文台とあぶくま鍾乳洞を結ぶ「天地人橋」に立つとよく理解出来ます。

天文台台長の大野さんは、自然に対する興味の尽きない方で、私の先生のような方です。
(大野台長はビクセンのアドバイザーでもあります。)

突然の訪問でしたが、本当の田舎に帰って来たかのように直ぐに、迎え入れてくれました。
一夜でしたが、この天文台の活動を見学することが出来て、勉強になりました。今後、私達の活動で星空を「地方創生」の軸にしていく事が出来るよう、星の村天文台と大野台長にはまだまだ学ばせて頂こうと思います。
興味のある方は、ぜひ星の村天文台と大野台長を訪ねてみて下さい。

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すっかり、このブログの更新を怠ってしまいました。
最近ではTwitterでの情報発信が中心となっていました。Twitter(@22kazu)では、毎日何かをつぶやいています。このブログにたどり着いた方は、Twitterのほうもよろしくお願いします。

とはいえ、このブログはゆっくりと更新していくつもりでいます。休止にしようかとも考えたのですが、じっくりと書き込めるブログも続けていきたいと、今は考えています。

この半年で新商品も出来ました。イベントの質も変わってきました。
しかし、会社の方針は変わらずに「自然科学応援企業」であることをミッションにしています。
(会社方針について)http://www.vixen.co.jp/corporate/about_vixen/ci/index.htm
「星を見せる会社になる」というビジョンも、以前よりは具体性をもって動き始めています。ただ単に「星を見せ」続けるのではなく、その環境を整備し、導線を引き、「わかりやすく」や「楽しく」、「わくわく」や「驚き」を提供し続けられるようになるつもりです。

このブログでは、そんな当社の「気持ち」をお伝えしていきたいと思います。

あらためてになりますが、今後とも時々お付き合いいただければ幸いです。


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御嶽山、三の池
企画開始から随分と時間のかかった商品が、ようやく発売されました。それがレンズヒーター360です。レンズヒーターはレンズの曇りを防止する商品です。
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ビクセンがポラリエを発売してからずっと要望されてきていて、自分達でも欲しい商品でした。特にタイムラプス撮影の時は、ノータッチでの撮影時間も増えますので、撮影の最後で曇ってしまうとせっかくの撮影時間が無駄になります。
時間がかかった理由は、温度管理と使いやすさの追求でした。当初はニクロム線を使った試作を行っていました。しかし意外と小さなレンズには巻きにくいですし、温度も思ったほどレンズには伝わりません。広角などレンズが大きいと全面を温めるには、比較的高い温度が必要でした。
ちなみにレンズ面は外気温プラス1~2度高ければ曇りません。これを実現する方法を検討していたところ今回採用のAHF(アクティブ ヒート ファブリック)にたどり着きました。発熱する布です。布自体が面で発熱をするので、温度も管理しやすくなりました。布なので柔らかく、レンズに巻きつけやすいという特徴もあります。折り曲げや引っ張っても断線する事がありません。
しかしここにたどり着いてから、商品化まではさらに1年以上もかかってしまいました。柔らかいとはいえ、単にレンズに巻くのではなく、レンズのピントやカメラそのものを動かさないように脱着ができなくてはなりません。ベルクロ(マジックテープ)では、脱着に力が加わりやすくなります。あまり採用したくない方式でした。そこで出会うのが、マイルドファスナーです。横づれには強いのですが、剥がすときは、力がいりません。このマイルドファスナーとAHFとの組み合わせで、ようやく商品の姿が見えてきました。ここから電極の位置、製品のサイズなどを決めていきます。
最後にAHFとマイルドファスナーを綺麗に縫製する工程に、少し時間がかかってしまいました。
AHF、ソフトファスナー、縫製と単純に思えるレンズヒーターには、これまでの光学製品の企画とは違う難しさがありました。担当者は、いつもと勝手が違うこの商品を粘り強く完成させたと思います。

レンズヒーターは、冬場の商品と思われがちですが、湿度が高くなる夏場にかけても必要になります。湿度が高いと外気温よりレンズ面の温度が少し低くなっても、露がつきます。夏場でも気温が上がり始める朝方に朝露が付くのは、このためです。
夜だけでなく早朝、例えば湖の畔で富士山を撮るときなど、レンズヒーターは威力を発揮してくれるものと思います。

今回、光学機器メーカーが真剣にヒーターに取り組んでみました。私も当社の担当者も、「これまでに無いものを作る」苦労と楽しさを感じる事が出来ました。何をそんな大袈裟なと思われるかもしれませんが、それこそが「あって当たり前」「なんで今まで無かったの」という物を作ったという評価につながります。
これからも改良は続けますが、まずはこのレンズヒーターがユーザーの皆様の素敵な作品作りのお役に立てれば、と思います。
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