世の中にはすぐに怒りを表す人がいる。イライラしっぱなしというか、何はともあれ、些細な事で怒るのである。私は極力怒らないように務めている、のは何故かと言えば、怒る=ストレスを感じる=コルチゾールが発生する、からである。それが発生すると仕事のパフォーマンスや人生のパフォーマンスが下がるのである。何故下がるのかと言えば、当然の事で怒りに心を支配されてしまうので周りが見えなくなるからである。つまりは感情に支配されると必然的に周囲が暗くなるのだ。

 だが、どうしても怒ってしまう人が中にはいる。それはA型人格と言われる人々である。いつもイライラして焦っている人々であり、将来的には心疾患、脳疾患になりやすいと言われている。私も25歳までそのような人格であったが、25の夏に入院した際、輸血を行って以来、何故か穏やかな人格になってしまった。一概に輸血のせいとも言えないのだが、他人のものを体内にいれるのだから何かしらあるような気もする。

 怒りに対して穏やかになった私が思うのはやはり現実に埋没するのが一番良くないと思う。現実に埋没するとは完全なるエゴで現実を眺めることである。それはとても危険なことで、その空間にいる他者も完全なるエゴで現実と対峙していた場合、完全なるエゴvs完全なるエゴになってしまい、ぶつかり合うのは畢竟である。例えば、購買で焼きそばパンを買いたいとする。完全なるエゴAもBも買いたいとする。だが、残りが一つしかない場合、どちらかが譲らなければならない。だが、双方とも完全なるエゴ状態であり、喧嘩になること間違いなしで、俺が欲しいのになんでお前のために我慢せなあかんねん!わしゃ焼きそばパンを食べたいねん!と憤怒、相手も激怒&憤怒、拳でのぶつかり合いが始まり、その間に他の客が焼きそばパンを購入して、喧嘩終了後、呆然とする二人が購買前に佇む。

 つまり、現実から一歩距離を置けば、あぁ焼きそばパン買えんかったか、んであれば、今日の夕餉にて焼きそばを調理して、いま購買に売られている焼きそばパンよりも確実に美味しいのを作ったらん、と現実に未来を混ぜてより醸成した思考によって、いまよりも良いものを未来作るという発想にいたるのである。さすれば、喧嘩をすることもない。呆然と佇むこともない。時間の浪費が減るのである。

 是非、日本の皆様には、現実から一歩下がってエゴ抜きをして現実と向き合って頂きたいと思うのである、私は。
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