はちという名前でもネット上で活躍していた彼から生まれる世界は非常に繊細でよく出来ている。PVも自分で作ってしまうというこだわりようである。時にミューズに愛されて生まれくる人間がいる。それが天性というものだろう。

 時に音楽におけるジャンルというものに疑問を覚えることがある。国境と同様な意味合いがあるかといえばそうではなくただ観測者の都合により細分化されただけのことだと私は思う。

 私はlimp bizkitもMarilyn Mansonもsiaも高橋優も手嶌葵もクラシックも般若もボカロもなんでも聞く。それは

『常に常識に捉われず、自分の正しさを疑え』

という精神で生きているからである。

 人はこだわりを持つとそこで固まってしまい、流動的な思考を出来なくなる。常に流れ続けることが人間の精神にとってもっとも自然なことであり、精神的健康のためにはもっとも重要なことだと思う。

 先日、情報中毒の話をしたが養老孟司先生も言われているように情報は固定化されたものであって流動的ではない。そこに埋没してしまうといつのまにか手足を絡め取られ身動きがとれなくなる。そして、情報という毒におかされ、radwimpsが言っているように、ズブズブに自分に夢中になってしまう。

 世界にはたくさんの音楽が溢れている。それは世界を拡大させるためにあると思う。個人個人の世界が拡大されれば周りを受け入れる器が大きくなると思う。もっと有用的に音楽というものを享受し自由に人生を生きたいものである。