経管栄養というものがある。鼻から胃に栄養価の高い液体を流すか、胃に直接流すか、二つの方法がある。

 認知症になり生きたいのか、生きていて幸せなのか、わからない人を家族が生かそうとする。それは世間体のためか、お金絡みかわからないが、私は認知症の人の経管栄養に対して否定的である。

 デンマークでは経管栄養をしないと聞く、日本はいつそのようになるのだろうか。

 家族のわがままのための延命に意味があるのだろうか。それはもはや人権侵害だと思う。だからこそ、高度医療を受けられるようになった我々は終末期の予定を家族に伝えるべきだと思う。つまり、ヨーロッパでは当たり前に教えるサナトロジー(死生観)を日本も教育の場で教えて人生とは何か?と小さな頃から考えるべきだし、それが先進国の姿だと思う。