G1が終わって、個人的な新日本プロレス所属、およびレギュラー参戦のレスラー評価


柴田勝頼 8/10
バチバチの、殺気とシュート感あふれるファイトを実践している。
総合のバッタモンを新日本が率先してやっていた時代、
この手のファイトスタイルをしていた選手は散見されたものの
総じてレスリング技術が無に等しく、
そもそもまともにプロレスが出来ないのばかりだった。
しかし柴田に関しては、レスリングセンス、プロレスの理解度が非常に高いため
バチバチのスタイルでありながら、完成度が非常に高い試合をしている。
課題
「あ、入っちゃった」で怪我だけさせないように・・・


中邑真輔 8/10
身体能力も高く、シュート臭い動きも対応出来るが器用貧乏、という印象だった中邑だが
「ボマイエ」をフィニッシャーに据えてからすべてが固まった印象。
特異な立ち振る舞いや、独自性のあるムーブメントに「イヤァオ!」も含めて
「中邑」というレスラーは出来上がっている気がする。
課題
出来上がっているだけに、合う合わんも結構出がちかも

棚橋弘至 7/10
体はきれいに仕上げているが、試合の組み立て、身体能力は正直「上?」という程度。
どこかで見たことがあるようなムーブは独自性が無く、ひらめきにも乏しい。
「棚橋でなければ見れないプロレス」というのは特に無い印象。
キャラクター面でも「優等生」的で、いまいち人間味というかドラマ性にかける。
ただ「絶対いてくれないと困るポジション」の選手である点も間違いない。
ハイフライフローはよく研究されていて、インパクト時の体の伸びは非常に綺麗だし、
空中で角度修正をしてもフォームが崩れない点もすばらしいと思う。
課題
エアギター、寒いのでやめてほしい。

内藤哲也 7/10
確かに身体能力は高く、センスも良いのだが
新日本で「天才」と言ってしまうと、必ず「武藤敬司」と比べられて
そして負けるのでやるべきではないと思っている。
(武藤敬司は身体能力、センス、ひらめきと本当にあらゆる意味で別格すぎる)
ファンから理解を得損ねた中途半端な天才キャラは、結果単に「イヤミ」に見えるのか
なぜかブーイングまで食らう始末で、ちょっと可哀想ではあった。
開き直ってとことんふてぶてしくいったらどうか。
課題
ヒールターンでもして、さらにベビーターンってどうでしょう

真壁刀義 8/10
ベースは非常に基本に忠実なタイプのレスラー。
基本ブルファイターだが、受けなどの技術も高く実は柔軟性が高い。
自分のキャラクターである無頼なイメージにファイトスタイルが良くマッチしており。
全てを通して非常に安定感がある。
また、彼のしゃべりは切れ味が抜群で、彼の発言はその人間性も含めて
グッと来るものがある。
課題
もう一度何か裏切ってみてもいいかも。

高橋裕次郎 5/10
技のかけ方が見ていて怖い、受けも必要最低限。
外人に囲まれて浮いていて、キャラも滑っている。
マイアミシャインはどうなったら正解なのか?
申し訳ないが最低評価。
べた足でジャーマンうてる筋力はすごいと思うが、
一つ一つの技のかけ方、受け方から考え直してはどうか。
課題
すまんが誉める所無し。

YOSHIHASHI 6/10
フィニッシャーのスワントーンが全く説得力無し。
転げ落ちてるだけじゃないか?というくらいの跳躍力。無理するな。
妙な愛嬌がありファンには気にかけられているので、
何か一つ新しいフィニッシャーを身につけたらぽんとステップアップできる気はする。
体、特に背中が非常に柔軟である点評価したい
課題
フィニッシャー!

石井智宏 8/10
ゴッツゴツの体でゴッツゴツのファイト。
やってる倍はやられる、しかも全部真正面から受けるという鬼の潔さ。
男前レスラーここにありと言った感じで、そりゃ会場人気も高い筈だ。
基礎的な技術もあって、実は結構器用だったりもする。
男前過ぎるファイトスタイル、嫌いになれるわけが無し。
課題
ダメージだけは貯めないでください。

本間朋晃 7/10
みんな大好きマホン。
若干の不器用さは感じさせるものの、
もろもろきちんとこなせる十分なスキルがあり、体の仕上がりも非常に綺麗。
「こけし」に関しては、トップロープから仕掛ける時でも、たとえ避けられても
落ちる瞬間までその姿勢を崩さないハートは非常に好感が持てる。
彼の試合を見ると幸せな気分になる。
課題
あらゆる意味で都合のいい位置に収まっている感が否めない

鈴木みのる 9/10
U系上がりの危険な選手のキャラクターを引き継ぎつつ、
歴代のU系選手の中で最も高いプロレス頭脳を誇り、懐もとても深い。
自分の価値、レスラーとしての使い道を完璧に把握出来ている。
その上で、絶対独りよがりはやらず、どこに出てもきっちり仕事ができる。
彼と絡んで損する選手なし。
本当にプロレスがわかっている人。
課題
無し。

飯伏幸太 8/10
プロレスの歴史上、最高の身体能力を誇るといっても過言ではない選手。
観客の度肝を抜くムーブで試合を組み立てる、新世代ヒーロー。
彼の凄い所は、その身体能力を「受け」にも発揮しているところで
常軌を逸した受け方をする事でも観客の度肝を抜き試合を盛り上げるクレイジーっぷり。
また、ムーブ一つ一つの完成度、一枚絵として考えたときの美しさを高く意識できていて、
完成度の低いムーブやいい加減な決まりの技が発生することが
攻め、受け両面で非常に少ない点も高く評価できる。
課題
怪我にだけは気をつけてほしい。

矢野通 7/10
新日本プロレスでそのスタイルかよ!?
と言いたくなるような、相手をとことん馬鹿にしたスタイル。
相手をとことん小ばかにした彼の振舞いも相まって、完璧にはまっている。
若干技の決まりがフワッとしている部分があるので、そこは締めたほうが良い。
課題
キラーな部分をちら見せしておかないと、とことん道化になってしまうかも

カール・アンダーソン 8/10
基礎技術の質が高く、欠点が見つからないレスラー。
いい人にも悪い人にもなれる「自分の見せ方」含めて、
総合的にプロレスがめちゃくちゃ上手い。
「都合のいいレスラー」にならないように適度に自己アピールを織り交ぜて行ってほしい。
課題
逆に彼がトップになっている絵も想像出来なかったりもする

AJスタイルズ 9/10
基礎的な技術、身体能力、オリジナリティのあるムーブメント
全て含めて完成されたレスラー。
よくこんな選手手放したな、というくらいハイレベル。
技のクオリティも高く、一つ一つのムーブをすごく工夫している。
独特の動きをするアメリカのレスラーというのは、
基礎の無さをそれでカバーしているような選手が結構多いのだが、
彼の場合はレスリングの理解度が非常に高いので
多分、身体能力が落ちてもいくらでも良い試合ができるだろう。
課題
ギャラ、すごい高かったりして・・・

オカダ・カズチカ 9/10
基礎技術、身体能力、ムーブ、ルックス、およびキャラクター
全てががっちり固まっているレベルの違う男。
その身体能力から繰り出す技の質ばかりがフィーチャーされがちだが、
何より凄いのはそのプロレス頭脳。
「こいつ年齢偽ってるんじゃないか?」と思うくらい上手い。
基本的に「アメリカンクラシックスタイル」で、バンプもうまく
試合の流れをきっちり見据えた上で、要所要所にビッグムーブを織り交ぜていく。
たまに使うびっくり技も、クオリティが高くて驚かされる。
個人的には、垂直落下等の危険技を使わないあたりも好感が持てる。
唯一、シュート系の動きだけは対応力が落ちる。
課題
たまに体の仕上がりがいまいちな時もある。大きな怪我だけはするな。

番外編
解説 個人評価

東スポ柴田さん 9/10
自分のゆるいキャラクターを理解しており、
試合の流れを理解したうえで、あえて素人くさい視点からコメント出したりして、
見ている側の人間との距離感を見事に埋めている。

GK金沢さん 9/10
新日本に限らないプロレス知識の多彩さから、いろんな引き出しを開けてくれ、
絶妙に試合の空気をあおってくれる。
また、どんな状況でも試合の格が下がるような発言は一切せず、
「?」見たいなムーブや間が発生したときは、的確にフォローを入れて
解説込みで試合を成立させたりする、言葉プロレスの達人。

ヤスカクさん 6/10
経験は豊富なのだが、何分プロレス感が古く
「これはそういう試合じゃないから」と言う試合に対して
的外れな精神論を始めてしまったりする。
また、自身のプロレス観とあわない試合に対して、
「こういうのではダメ」みたいな発言をしたりもする。
あまり好きになれない。

山崎さん 8/10
非常に冷静な視点から解説してくれるスタイル。
技のダメージ表現が上手で、こと打撃や関節技に関しては
「あの山ちゃんがそう言っている」という付加価値も含めるととても説得力がある。

ミラノ先生 8/10
山崎さんとは逆に、程よく観客目線でエモーショナルな表現を織り交ぜながら
的確に要所を解説してくれる。
選手間の関係やアングルに上手く乗っかるような発言が巧み。

ライガー選手 9/10
時に理論的に解説したかと思うと、いきなり観客目線で
「スッゲー!」とか「あんなの見たこと無い!」とか普通に言っちゃうところや
「あんなの食らったら返せないよ普通」と
ライガーがそう言っている、と言う付加価値を上手く使った発言等、
表現が本当に上手い。
そもそも話が上手いのだろうなと思わされる。

中西選手 6/10
酔っ払いのクダまきか、と思わされる程の解説。
論理的な説明など上手いはずも無く。
そもそも中西と言うキャラクターに合っていない仕事なのだ・・・

井上さん 5/10
滑舌が悪すぎる・・・
観戦に集中して一言もしゃべらなかったり、
いきなり「行けー!」とか叫びだしたりして、安定感ゼロ。
この人いい人なのだろうな、と伝わっては来る。

放置しているブログだから、一般的でない人がついてこない話を書こうと思う。

プロレスの話だ。

新日本のNWOブームから火がついたプロレス人気は、総合格闘技人気に押され、喰われ、
あせってプロレス団体が総合格闘技の出来損ないをリング上でやる迷走ぶりをさらし、
お家の事情で当時のエース級を総合のリングにほぼ準備なしで上げて、
ゴミのように叩きのめされるという失態まで犯し、
完全に日本のプロレス熱は鎮火、というか凍り付いてしまっていた。

その間、CSなどで展開していたWWE人気に火がついた時期もあったが、
それも、ザ・ロック、オースチン、HHHといった花形が軒並み一線を退き
一時期の熱さはない。

さぁ、どうしたものかと思っていたのだが、
今もう一度プロレス人気に火をつけれる存在が現れた。

レインメーカー、オカダ・カズチカである。

正直、彼が出てきた瞬間
「また、ぽっと出をプッシュしだしやがった」と思った。
しかし、何試合か彼の試合を見ていて驚いたのだが、
このオカダという男、とんでもなくプロレスがうまい。

リックフレアー、HHH、蝶野正洋等々、試合巧者と呼ばれる選手は、
ほとんど技という技を出さないで試合をまわす。
その分相手の技を受けて試合を作る事が出来るからである。
結果「相手が強く見える」のだ。

圧倒的に相手をつぶして強さを見せ付けてどれだけ勝ち星を重ねても、
そんな相手の格を落とすような勝ち方では、団体としては差し引きゼロにしかならない。

その点、上記のような試合巧者はきっちり受けて試合をまわせるので
弱いものの存在しない、両者が輝く試合が出来る。
結果、両方の格が見た者の中で上がり、試合そのものの価値が上がるのである。

長州時代の新日本は「相手をつぶして勝つ選手」にばかり
チャンスを与えてきたので、結果選手の価値が消耗品になってしまった。
第三世代と呼ばれる選手などは、価値をとことん食いつぶされた上に、
自分たちもそういうプロレスしか出来ない、とことん損な世代だ。

話をオカダに戻すが、彼の試合を見ていてわかるとおり、
確かに瞬間瞬間に驚くような動きを織り交ぜては来るが、
かなりキッチリやられている、やられて試合を作れているのである。
おかげでレインメーカーに負けた相手は誰一人弱く見えない。
強いもの同士のスケールの大きな試合が出来ている。
実際のところ、特にありませんだとか、レベルが違うという言い分が嫌味に聞こえないのは
キッチリ相手も輝く試合が出来ているからに他ならない。。
わかっている人たちは、そろって「確かにオカダはレベルが違う」と思っている事だろう。

恐らく彼にそのプロレス技術を仕込んでいるのは横にいる「外道さん」である。
彼は日本、いや世界でも指折りのプロレス上手だ。
俗にプロレスの上手い選手を「箒とでもレスリングができる」と表現するが、
外道は「箒に負けることができる」くらいプロレスが上手い。

今は、彼と相方の邪道が新日本のブッカーをしているらしいが、
この二人は「ガチガチのU系」以外のあらゆるスタイルとプロモーション法を熟知している。
正直、彼ら二人は小柄でインディー上がりなので、
長州時代では絶対このような配置はなかっただろうが、私は絶妙の配置だと思う。

で、そんな彼らがオカダの華とプロレス偏差値の高さに目をつけ、
今の大抜擢につながったのだと思う。
正直、外道本人も積極参加しているレインメーカーと言うキャラは面白い。
これでゴールドバーグみたいなプロレスをしていたら、何の魅力もないだろう。
「相手も大概強いが、オカダはレベルが違うから勝てた」というところにキッチリ落ちている。
誰も損をしない試合が出来ているのである。

しかも、オカダだけでなく、今の新日本は層がかなり厚い。
ファイティングジャンキーキャラになった中邑
正義の味方よろしくどベビーフェイスの棚橋
怖い男のようで、明らかに人間のできた試合をする鈴木みのる
わかりやすい無法者の嫌われ者のバレットクラブ
まさかの新日本でフロリダブラザーズスタイルをかます矢野通
無骨な男気キャラの真壁

結構、どこをとっても美味しい状態なのだ。
この売り出しの上手さには、正直唸るしかない。
オカダを見に来ただけのお客さんでも、引っ張り込めるだけの魅力が今の団体にはある。

レインメーカーもこれからまだまだ伸びるだろうし、
とりあえず大きな怪我をしないように気をつけて頑張ってほしい。

あと、個人的にはもう一人プロレスに着火できうる男として
「飯伏 幸太」がいると思っているのだが、それはまた気が向いたときにでも。

これで、上手くいけば、プロレス界にまた
金の雨が降るぞ
去年↓

http://www.youtube.com/watch?v=ij7D3_PC0x8

今年はどうする・・・

新技出すか・・・