こんにちは。

巫(かむなぎ、神和ぎ)の田村洋子です。

 

ついたち参り、今月も2か所に行って

11月のありがとうと、12月もやるぞーって感じで気分上々アップ(笑)

 

さて、わたしの行ってる2か所の神社を、こう表現しました。

ひとつは、自分の住んでいる住所から見た氏神様(産土神様)の神社

もうひとつは、自分のお気に入りの神社

氏神(うじがみ)様に、わざわざかっこ書きを付けて産土神(うぶすながみ)様とつけてあります。

その理由を、書いていきますね。

 

氏神(うじがみ)様とは、「氏族の神様」のことです。

一族の祖神(おやがみ)様(一族発祥の由来となった神様)や、一族に関連深い神様のことを指します。

 

産土神(うぶすながみ)様とは、「その土地にいて、そこに住む人々も守ってくれる神様」のことです。人が生まれたときからその人を守ってくれるとされていて、引っ越しても一生かけてついてきてくれるそうです。

 

今、氏神様と産土神様を区別して使うことがあまりありません。

 

・生まれた土地から一生離れない人より引っ越しをする人が増えていること

・「一族の神様」といってもそのお祀りごとによるご縁が減っていること

が理由ではないかと感じてます。

 

 

むかしむかし、一族がある程度まとまって集団で暮らしていたころ、氏神様を集落でお祀りしていました。そのうちに、同じ集落で有力者が現れたとき、そちらの神様を一緒にお祀りすることで集落として豊かになっていくことを願って、集落単位でも有力者の氏神様をお祀りすることになりました。

 

そうなったとき、氏神様は同時に産土神様でもあったので、どちらの呼び方で呼んだとしても、同じ神様のこと。そのため、呼び分ける必要があまりなくて、少しずつどちらの神様も「氏神様」と呼ぶようになってきたと考えられます。

 

氏神様を参拝する理由

住んでいる住所から見た氏神様(産土神様)の神社へ行くことは、

たとえるならば、お部屋を借りたおうちで一番偉い方にご挨拶しに行くようなもの。

 

自分自身が、その土地で気持ちよく暮らしていけるように、ご挨拶しておくとお互いに気が楽になると思ってます。

 

昔から、多くの方が

商売繁盛したい、火事の災難を避けたい、洪水から守ってほしい。

いろんな願いをもって、人々は氏神様へお参りしてきました。

 

人々の生活の中で、お参りの習慣がありました。

たくさんの人が、いろんな願いを持ってくると同時に、

神様への感謝も祈ってきていた。

 

人がくれる「ありがとう」が嬉しくて、神様もいっぱい頑張ってくれてたんだと思う。

 

今、習慣の中からお参りが薄くなってきていて、

昔のようには、感謝のエネルギーをむけてもらえなくなってる。

そうなってきたら、土地の霊力が高い場所に神社があったとしても、

神様の力は、弱くなっていってしまうのではないでしょうか。

 

腹が減っては、いくさはできぬ。そんな感じ。

(使い方、違うけどてへぺろ

 

神様におなかいっぱいになってもらって、元気を取り戻してほしい。

神様に人ができることなんて、ちっぽけかもしれない。

それでも、

今の場所での暮らしを見守ってくれてありがとうございます

 

感謝のエネルギーで、

神様におなか一杯になってもらって、きらきら元気になってもらいたい。

って気持ちも持ちつつ、氏神様にお参りしてます。

 

尊敬できる人間に接するように、こころこめて神様に向かえば、

特別な存在である神様も、必要以上にこわがる必要もない。

 

 

行くのが少し怖いと感じる神社もあるかもしれません。

 

 

そのときは、境内に入らなくてもいいと個人的には思っています。

氏神様に「わたしは、あなたに関心持ってますよ」って発信するために、

すこし離れた場所からでも、氏神様に祈りを向けて感謝を伝えること。

それだけでも、神様にいつか思いは届きます。

 

大好きで、お気に入りな神社だけではなく、

氏神様のいる場所とも仲良くなってくださいね。