あたしは
居る物?
居らない物?


まだまだ未熟だから
空気や
言葉だけじゃ
確かなモノは
心がわからない


繋いだ手から
触れた唇から
少しは わかる
流れる暖かさ


瞬間変わる
安らぎと笑顔


離れると また
すぐに不安になるから


強がる事に 慣れた腕
まだ 自分から 伸ばせない


怖じけづいた この足で
なんとか歩幅を
合わせようとするけれど
まだ見えない
二人の距離


願っているのは
ただ 居るだけで
溶け合える感覚


あたしが 作ってきた
臆病な扉を
壊さなきゃ


昔の傷に頼るのは
もう 忘れなきゃ


包んでいる
黒くて 硬くて 厚い殻を
透明で 柔らかな 綺麗なモノで
押し破って


かさぶただらけの あたしを
その手で 和らげて


いつか見せて
疑いのない 続く空を