首を支えるための頚椎は七つからなっています


頚椎の第一の働きは重い頭を支えたり


首を前後に曲げたりそらしたり


左右に動かしたりすることです


第二の働きは中を走る脊髄を守ること

脊椎だけでは積み木を積み上げたようなもので不安定です


脊椎を安定させるために


脊椎の間の椎間板と関節


それに脊椎を支えるための筋肉やじん帯が重要な役割を担っています



「せぼね」と言われる脊椎は全部で24個の骨から出来ています


(頸椎7個、胸椎12個、腰椎5個)


人間の骨格は、腰から背中、頚へとゆるやかなS字カーブを描いています


このS字カーブは重い頭を無理なく支えるためにきわめて重要です


うつむいたり前屈みの姿勢では頭が重すぎてうまく支えることが出来なくなります


姿勢が悪いと首すじや腰の負担が大きくなり


肩こりや腰痛の原因になります


頸椎の七つの骨と骨は


椎間板と椎間関節によってつながれています


椎間板と椎間関節は肩こりと深い関係があります


椎間板は一つ一つの椎骨への衝撃を和らげる


クッションの働きと頸椎のなめらかな動きに関係しています


椎間板は中にあるラグビーボールのような形をした髄核(ずいかく)と


その周囲をとりまく繊維輪からできています



この椎間板は年齢による影響を最初に受ける部分で


20歳までに成長を終えるとあとは老化の一途をたどります


椎間板の真ん中にある髄核は水枕のようなものです


椎間板の老化とはこの髄核の水分が減少することで


水分が減少すると柔軟性が悪くなり


クッションの働きも可動性も悪くなります


このため早い人では10歳代後半から


遅い人でも30から40歳代から肩こりを自覚しやすくなります