私は世界のデザイン会議に出かけます。
世界中のあらゆる国のデザイナーが集まって
講義を聴いたり、討論をしたり、
パーティーで交流を深めたりします。
もちろん言葉も英語、ドイツ語、
フランス語、中国語とさまざま。
会議では、英語の同時通訳音声サービスが受けられます。
以前私が初めて参加したのは名古屋会議の
世界グラフィックデザイン会議でした。
現在は隔年ごとに、建築デザイナーや工業デザイナーと
グラフィックデザイナーが合同で行う世界デザイン会議です。
今年2013年はトルコイスタンブールが開催予定地でしたが、
残念ながら反政府デモの激化で中止になりました。
2015年は韓国の光州で開催予定です。
ここで2011年の台北世界デザイン会議の
エピソードを紹介します。
2011年に台湾で開催される意味は深いのです。
それは第一回目の合同会議開催地が
中国でなく台湾であることと、
世界デザイン博覧会で先進国並みの
台湾の技術を知らしめようとしています。
また、中国辛亥革命の1911年から100周年。
つまり、中華民国建国100周年です。
戦後すぐの国際社会は、
毛沢東率いる中国大陸よりも、
国共内戦で破れ台湾に逃れた
蒋介石率いる台湾を認めていたのです。
それが今は逆転しているのです。
日本政府も日中国交正常化政策で、
台湾を切ったのですから。
そんな国際社会に対して、
今回のこうした催しを招致することで
中国より優れていることをアピールしています。
しかし毛沢東も蒋介石も、
中国革命の父、孫文の弟子なのです。
だから、中国でも台湾でも孫文は偉大な英雄です。
ここで台北世界デザイン会議の夜。
パーティ会場では、参加デザイナーは国賓級待遇でした。
豪華な台湾料理。ステージでは、台湾舞踊を披露。
あいさつは台湾の副総統が歓迎のスピーチをしてくれて、
台湾政府のバックアップが凄いな!と感じました。
また、パーティーのテーブルで隣接した
アメリカやカナダのデザイナーと
流暢な英語で喋る台湾デザイナー。
日本人の私は、最初の挨拶と名刺交換をしたら
ただ黙々と食べ、ステージのショーを見ていました。
ちきしょう!こんなことでは恥ずかしい!
大事なのは、言葉より気持ちだ!
そこで私は、
同じテーブルのデザイナーに話かけました。
まず台湾の工業デザイナーのジミーさんに、
「ドュー ユーウライク ジャパニーズアニメーション?」
そのあとは・・・。
ジブリオンパレード、ドラえもん・・・出る出る!
紙にアニメキャラクター描いたら、
他の人たちも集まって、描いて描いてって・・。
おれはアニメーターじゃないんだけど・・。
ドラえもんの歌を一緒に口ずさみました。
向こうは台湾語、私は日本語で・・。
だんだん打ち解けて、サインの交換や
記念撮影をご一緒しました。
そして私は、
中国の文化大革命から
最高の美術品を守った
蒋介石を称えました。
また孫文や蒋介石が
日本で教育を受けたことや
辛亥革命を陰で支えた
日本人がいたことなどを、
漢字を使った筆談と
身振り手振りと片言の英語で
一生懸命伝えました。
日本と台湾の
デザインの話もできました。
すごく素敵な時間が流れました。
その後も、ジミーさんとはメールでやりとりしています。
会議のもようは、私のデザインサイトをご覧ください。
http://whoswho.jagda.org/jp/portfolio/7901.html
日本グラフィックデザイナー協会が運営する
東北復興チャリティハンカチの展示がありました。
私は世界デザイン会議出席のために台北にいましたので、
展示会場にも足を運んでみました。
すると偶然にも、会場では台湾の学生さんが
私のデザインを写メで撮ってくれていて、
その後は会話が大いに弾みました。
日本のデザインの話や、
日本の歴史と文化の話題で盛り上がり、
いっしょに記念撮影も出来て
とても楽しいひとときでした。

