何だか心地良い映画。そしてとても変。
警察に不信感を抱いている主人公の女性は、レイプ被害に遭っても、自分で乱れた部屋を片付け、入浴し、訪ねて来た成人した息子をレイプ後に出前した寿司で持て成す。映画の演出としてはええっ?と思うが、現実というのは案外こんなものな気がする。警察に不信感を抱いている理由が後で語られるが、きちんとそれなりの理由があるのだから仕方ない。元々、この女性は警察からレイプのような体験をさせられている。なので、レイプ魔にレイプ被害を報告するなんてバカな事は誰もしないだろう。そう考えれば、冒頭のシーンはむしろ納得のいくものになっている。
女性はゲーム会社の社長をやっている。どういうゲームを作っているかというと、主人公らしい若い女性(プレイヤー)にクリーチャーが馬乗りになり、クリーチャーの触手が女性を犯すゲームだ。女性の表情にオーガズムが足りないと部下に指示を出すが、部下からは操作性の改善の方が先だと反論される。

そう、この感じ。古き良き時代のエロゲのシナリオにありそうな心地良さ。おそらくはこの主人公が何考えてるのかイマイチ分からない感じを不気味だと捉える人が多いだろう。しかし、エロゲのプレイヤーは主人公の意図が分からない方がむしろ遠慮なくエロゲが楽しめるのだ。分からないまま繰り広げられるエロシーンだが、回を重ねて行くごとに少しずつその背後にあるものが分かってくる。するとより主人公のことが好きになってしまうという仕様。逆に人の心理を退屈に描かないようにする為にエロシーンを入れるしかないということなのかもしれない。