♪考える酒飲み<水割りの算数> | ◆VISTAの発見◆

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おいしく飲めるウィスキーの水割り濃度は、その日の気分で変わって当たり前。ではアルコール濃度40度のお酒を10タングラスに水と球氷を1個入れて、度数10度で飲みたくなったら、酒と水をいくらづつ入れたらよろしいか?
計算式を考えてみよう。
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基礎知識:
10タングラスとは、10オンス(300ml)入るタンブラーのこと。満タンにはせず70%そそぐものとします。
アルコール濃度とはアルコール飲料に含まれるエタノール体積の割合。ビールなら3から9度、日本酒なら15度、ウィスキーなら40から50数度、ワインなら11度くらい。(度=%)

 

 

 

計算式:
酒の量=A、水の量=W、作りたい希望の度数=X、使用する酒の度数=Y、球形の氷直径2R(5.5㎝)のもの1個、水割りの出来上がり総量=タンブラーの容量Tの70%とします。

 

 

 

酒の量A=水の量W(0.7×タンブラーの量T-(4π×氷の半径R^3)/3)×希望の度数X/酒の度数Y

 

 

 

以上により、たとえば40度のウィスキーで濃度10度の水割りを作るには、お酒30.75ml、水123mlとなります。

 

 

 

なぜなら、A/(A+W)=X/Yで、氷の体積=4π×(Rの三乗)/3だからです。

 

 

 

早い話が、ワンフィンガー30mlに4倍の水を入れれば10度の水割りができるということですね。

 

 

 

ここでご注意:氷に体積87立方センチを引きましたが、水面上の氷の体積は考慮していません。氷がすべて溶けてしまったときは度数も変わりますが、タンブラーからこの場合溢れないように球氷を5.5㎝と設定しました。

 

 

 

●せっかくウィスキー製造所が時間をかけ吟味して完成させたものを、なんで水なんかで割るのでしょうね・・。