いくつかのサッカークラブは、何度挑戦し続けても越えられなかった壁を一気に突き破り、大きく飛躍を果たすときがある。
選手は、サポーターは、どんなことを感じてそのときを駆け抜けるのだろう。
昨年のグルージャ盛岡は初めてそのときを迎えることができた。
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そしていま、そのときを迎えているチームが天皇杯と昇格プレーオフでともに決勝進出を決めたJ2モンテディオ山形だ。
劇的な勝利を重ねてきたこの快進撃には多くの人が心踊り、一週間後の昇格プレーオフ決勝には多くの山形サポーターがスタジアムを埋めるだろう。
…確かに今の勢いだけを見れば、山形が上かもしれない。
しかし、ジェフ千葉は昇格プレーオフで何度も絶望を味わってきたクラブ。
J2でもがき苦しんだ月日に積み重ねてきた熱い思いがある。
意地でも勝つという気持ちの強さで、間違いなく山形の勢いを跳ね返してくる。
勢いではない、何かが必要になる場面がきっとやってくる。
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J1昇格プレーオフ準決勝の後半アディショナルタイムに獲得したコーナーキックでゴール前に上がったゴールキーパーのヘディングシュートが決まり劇的勝利!
…あらゆるメディアがそのドラマチックな部分を切り取って報じるのは当たり前だろう。
しかし、全く浮かれることのない山岸選手を伝えた数少ない記事がゲキサカのページにあった。
ゲキサカ記事の山岸選手のコメント
第一に条件でいえば、勝つしかない山形が不利なことに変わりはない。
このチャンスに各種メディアにはたくさんPRしてもらってモンテディオ山形への関心を高めて話題にしてもらうのはいいことであるのは間違いない。
しかしそのままサポーターがお祭り騒ぎになっていてはいけない。
戦いはこれからだ。
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ところでこれには岩手関係の話題もからんでくる。
今日午前11時~、モンテディオ山形は東北社会人リーグ一部のFCガンジュ岩手とトレーニングマッチを行うことになっている。
メンバー外だった選手が中心になるとはいえ、今まさにのりに乗っているモンテディオ山形。
劇的勝利の翌日、多くの報道陣が取材に訪れるであろうタイミングでトレーニングマッチが組まれているあたり、ガンジュ岩手というチームは、グルージャとは違う何かをもっている気がしてならない。
監督はジェフで活躍した申 在範さんというのも気になるが、果たして…。