次の日、勇気を出して彼に話しかけてみました。

「今から狩場があいてるか見てみるんですけど、もしあいてたらご一緒にいかがですか?」

そんな私の誘いに彼は快くOKしてくれたのですが、残念なことにいい狩場はあいていませんでした。

せっかくOKしてくれたのに、がっかりです。

 

狩場があいてなかった事を伝えると、彼は他のいつも空いてる狩場でのペア狩りをしないかと言ってくれました。

その狩場でなら彼は2アカでいつも一人で狩りしているので、私を誘う必要はないのです。

ペア狩りしたら、私は彼の経験値とドロップするお金を半分とってしまうわけですから、彼にとっては決していい話ではありません。

 

どうしよう、そんなの本当に甘えていいのかしら・・・とためらっていたら、

「ひとりで2アカ使って殴って回復してってめんどくさいんだよねー。MOBを寝かせてくれたり、回復してくれたりする人がいたら本当にラクなんだけど」

そんな優しい言葉をくれたので、甘えることにしました。

迷惑なんじゃないかなっていう心配よりも、一緒に遊びたいっていう気持ちのほうが強かったので。

 

何を話したかまではあまり覚えていません。とにかく楽しかった。

実は彼と出会う前には、一緒にペア狩りしてくれるOさんという人がいたのですが、

特別な感情とかはなく、もともと同じクランのメンバー4人で狩りしていたのが、

残りのふたりが引退してしまって、ペアになっていただけでした。

 

いい人で、狩りも上手で経験もよかったのですが、Oさんの奥様がリネ2を始めたのがきっかけで、どうやら奥様が私とOさんがペアをしてる事が気に入らなかったようで、

Oさんは奥様の育成を手伝わないといけないから、という理由で私と遊んでくれなくなっていました。

それでソロになっちゃって野良PTを出してるんです、などと話をしていたら、彼が

「いい子だと思うんだけどな~」と。

 

なぜかドキドキしてしまった私です。

今思えば「けどなー」ってどういう意味だろう、って謎なんですけど。

でも愚痴みたいな事話してたのに「いい子」って言われたのが嬉しかったです。

ゲームをしていない時でもずっとその言葉を思い出しては、何だかいい気分になっていました。

 

その日から毎日のように私は彼を誘うようになりました。