* * * Hyde Park Diana, Princess of Wales Memorial Fountain
2008年2月27日 ①マイクロチップの装着 ②狂犬病予防接種
転勤の知らせを受けた翌日、行きつけの動物病院へ。
前日の予約電話で、海外へ連れて行く準備のためのマイクロチップ装着をリクエストしておいたのだが、在庫がなくこれから取り寄せるとのこと、幸い翌日には届くらしい。
この日は、参考までにと在日英国大使館のサイトからプリントアウトしたPETSについてのページと、これから先生に記入署名していただくことになる「獣医師証明書」、英国環境・食糧・農村地域省(DEFRA) のサイトの中でもPETSの獣医師向けのページ をプリントアウトした分厚い英文資料を先生にお渡しして帰ってきた。(先生ゴメンナサイ)
2月27日 マイクロチップ装着 ⇒ 狂犬病予防接種
見たこともないほどの太い注射器(針)で、犬の首の後ろ、肩のあたりに注入する。
うちの犬は、おびえてしまって、一番大好きな看護師のお姉さんにギュッと抱かれていても、なんとか逃れようと、私がこれまで見たこともない程の大鳴きしながら大暴れ。飼い主が傍にいると甘えて余計逃れようとするから、というわけで、私は待合室で待つことに。それからは鳴き声も聞こえず、ほどなく注入完了。
先生がマイクロチップが無事に入ったことを読み取り機を使って確認するのを見せてくれる。読み取り機にはマイクロチップ番号の長い数字列が表示されていた。
そして次は、狂犬病予防接種。
先程の巨大な注射器と違って、いつもの小さい注射器のせいか、
犬も大騒ぎすることなく簡単に完了。
やっぱり、注射器の大きさの違いって、わかるのかしら?
再診料 500円
マイクロチップ 5000円
狂犬病注射 2650円
今回の反省点
まず、動物病院予約電話の時点で、マイクロチップの在庫を確認すべきだった。
海外引越しとなると、荷物のことは後回しと思えるほど、しなくてはならないことが多いので、という事情も当人しかわからないものだから、ここは積極的に事前にマイクロチップの装着や予防接種などお願いしたいことが受診時にできるかどうかの確認を怠らないほうがよい。
それと今回のもっとも重要な点、
英国大使館Webサイトでは、マイクロチップについて、
「国際規格ISO11784およびISO11785付属書Aに適合するマイクロチップの使用が推奨」、
とされていることに注意。
更に、主な日本の空港検疫所で使われているタイプのものであるかも確認できれば出国時・帰国時共に安心。
日本国内であっても、検疫所に同じタイプのマイクロチップ読み取り機がなくて読み取れない場合、自分で読み取り機を購入して持参しなくてはならない。
うちの場合、マイクロチップ装着時に自分がまだパニクっていて、英国大使館Webサイトのマイクロチップについての記述も完全に読み飛ばしてしまっており、出発前になって、あれこれ心配してしまった。
PETS 我が家の場合 6ヶ月待機に入るまでのスケジュール
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海外転勤とわかる ⇒ すぐにマイクロチップ装着+続けて狂犬病予防接種 (+獣医師証明書等記入) ~ ~ <引越荷物を出す> → <実家に移動・滞在> ~ 行きつけの動物病院探す ~ ⇒狂犬病予防接種から1ヶ月後に採血+抗体価検査 ⇒ 数日後検査結果受取(郵送) ⇒ 検査結果を持って動物病院へ ⇒ 獣医師証明書記入 ⇒ 待機
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うちの場合、転勤が知らされてから居住中の住まいを退居するまでが1ヶ月を切っていて、その後は実家に滞在しながらビザ待ちをし、ビザが下り次第渡英することになっている。
犬は実家に預けて渡英することになるが、ビザ待ちで実家滞在している間にできる限りの手続きは自分でしておきたいところ。
①マイクロチップ装着 & ②狂犬病予防接種
ここまでは行きつけの神戸の動物病院で済ませていける。ただし、接種から3週間後に引越してしまうので「 狂犬病予防接種記録 」 及び 「 獣医師証明書 」 を用意して、ワクチンの名前、製造会社など、ここで記入すべきところは漏れのないようしておく。
③血液検査
これは、②の狂犬病予防接種から1ヶ月たたないとできない。
動物病院で採血してもらったものを、欧州連合より認可されている検査機関である相模原の「財団法人 畜産生物科学安全研究所」 に送ってもらい、その後、検査機関から自宅に届いた抗体価が記載された証明書を持って再び動物病院へ出向いて、「獣医師証明書」にサインをもらう。
でもこれは順調にいった場合。
もし抗体価が基準より低ければ、②と③を繰り返すことになる。
先生によると、うちの犬は毎年狂犬病予防接種を受けてきているので、抗体価が低いということはないでしょう、とのこと。
それと、うち場合大切なのが、実家近辺の動物病院探し。
実家でこれまで犬を飼っていたわけではないので、採血までには実家近くの、できれば検疫準備の経験がありそうなところを探しておきたい。まぁ、飼い主であるこちらが頼りないだけに、少しでも経験があるところを、というのがホンネ。
渡英までには必要な書類をできる限り整えておきたいので、この③まではぜひとも自分でしておきたい。
ビザ待ちが長引けば実家滞在中にできそうなんだけど。。
日本から英国へのペットの持ち込み
今回初めて、犬を連れての海外引っ越しである。
以前ある国では何ヶ月も施設で係留させられるうえ、
面会も禁止、いつも与えているフードの持ち込みも禁止、という厳しい話を聞いたことがある。
それはあまりにかわいそうだから愛犬を日本に残し何年も実家に預ける、というのも辛い話。
さて、英国の検疫制度はどうか?
と、調べる前に、まずは動物病院へ予約の電話。
最初にまずはマイクロチップを入れるんだろうなと。
検疫については、動物病院を訪れる前までに急いで調べることに。
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日本から英国へペットを持ち込む際、英国政府が設ける基準を満たしている場合に検疫所での係留なしに持ち込める制度があって、正式名称Pet Travel Scheme、略して「PETS」
これは比較的新しい制度とのこと。
PETSが出来る前の旧来の制度では
長期間の係留が必要だったということになる。
在日英国大使館のWebサイトによる、PETSの基本的な手順 とは、
①マイクロチップ装着
②狂犬病予防接種
1ケ月間隔をあける
③血液検査(採血⇒抗体価検査)
④予防接種(狂犬病ワクチン期限が切れる場合)
抗体価合格の場合
⑤証明書類を整える
採血から数えて
⑥認可された交通機関かつ交通路による移動
6ヶ月間国内待機
⑦英国入国直前のダニ・条虫駆除処置
⑧到着
簡単にいえば、「狂犬病の抗体が出来てから6か月国内待機」したことを、
英国入国時にきちんと証明するための手順、とでもいうのでしょうか。
準備に時間がかかるが、PETSを利用すれば愛犬が係留されるのを避けることができるのは大きい。
取り組む前は、サイトに出ている細かい文字の説明を何度読んでもよく理解できないほど、難しそうに思え、不安な気持ちで一杯になった。
とにかく一日でも早く、手順をこなしていかなくては。
今度はロンドン
春は異動のシーズン。
はなっから海外は2度とないものだと思っていた我が家。
もし東京などへの転勤だったら、いよいよ関西生活も最後かぁ~、っていう思いがあって、昨年末から週末ごとに、有馬温泉や京都へ行ったり、神戸空港や関空などから行きやすい、沖縄や上海に行ったりして、勝手に名残を惜しんでいた。
どんな引越しだって大変だけど、
国内引越しなら、区役所に転出届さえ忘れずに出しとけば、
ガス、電気、水道などの手続きは電話ですぐ済むし、
様々な住所変更などは引越し後に徐々にするつもり。
荷物も、不用品など処分する間もなければ、
そのまま持っていけばよい訳だしって、大いに油断していた。
上海旅行から帰ってきて一週間、
まだ旅行鞄も土産物もちゃんと片付けずにぐぅーたらしてるところに、
予想もしていなかった突然の海外転勤。
しかも知らされてから3週間後に引越し、
というスケジュール・・・ってハードすぎ・・![]()
