楽天からドラフト２位で指名された三重中京大・則本昂大（たかひろ）投手（２１）が２３日、三重・松阪市内の同大学で契約を結んだ。
契約金は７０００万円で年俸は１２００万円（いずれも推定）。
星野監督も即戦力として期待するＭＡＸ１５４キロ右腕は「体を大きくして、まず１５５キロ。自分に限界を作りたくない。いつかは由規さん（の１６１キロ）を目指したい」と将来日本最速ピッチャーになることを目標に掲げた。
さらに、中学時代から星野監督のファンという則本は「監督は熱血漢、エネルギッシュな方。少しでも近づきたい」と指揮官の現役時代のような、闘争心を前面に押し出すピッチングを目指す。
滋賀出身の則本は、少年時代は阪神ファン。阪神時代の星野監督にほれ込み、現役（中日）時代の映像もインターネットで何度も見ていた。「巨人戦では他を寄せ付けないという感じ。映像からでも負けたくない気持ちが伝わってきた」と自らの闘志あふれる投球スタイルにつなげた。
同席した早川実プロ／アマ・スカウトアドバイザーは「今年指名した６人の中で一番の即戦力。キャンプからオープン戦では監督をうれしい意味で悩ませるでしょう」と最大級の評価。
会見では終始硬い表情だった則本は「自分の球がどこまで通用するかチャレンジしたい。先発に思いはあるが、中継ぎも抑えもやりがいがある」と起用法にはこだわらず全力投球する。