英ラフバラー大学の心理学者らがこのほど発表した研究によると、五輪金メダリストに共通する要素として、前向きな性格や家族やコーチによるサポートなどが重要であることが分かった。
この研究は金メダリスト12人を対象に行われたもので、その結果、それぞれの選手が前向きな性格、強い意欲、集中力、自信、そして家族など社会的なサポートという要素を備えていることが明らかになった。
ラフバラー大でスポーツ心理学を専門とするデービッド・フレッチャー講師は「鍵になるのは家族で、両親だけでなく兄弟姉妹も同様だ」と指摘。
五輪選手らの親によるサポートは、結果や勝利だけを求めていないという点で一致しており、結果を出すためのプロセスについて話し合う傾向があることでも共通していた。
フレッチャー氏は「好成績を出す選手の親を見れば、(子どもに)無理強いせず、無条件の愛をささげていることが分かる」と語った。
ロンドン五輪自転車競技の米国代表テーラー・フィーニー選手の母親で、自身も1984年ロサンゼルス五輪のロードレースで金メダルを獲得したコニー・カーペンターさんも、家族の支援が選手にとって不可欠だとし、「このレベルの選手は非常に孤独でストレスを抱えがち。親としてサポートし、かつ楽しくやろうと心掛けた」と話した。