◇岩手大会3回戦 花巻東9-1水沢工(2012年7月13日 岩手県営)
「みちのくのダル」が本家に並んだ。今秋ドラフトの目玉、花巻東・大谷翔平投手(3年)が、岩手大会3回戦の水沢工戦の七回から2番手として今夏初登板。
岩手県営球場のスピードガンで自己最速となる156キロを計測した。
この193センチの体にはどれだけの可能性が詰まっているのか。8点リードの七回に今夏初登板すると、15球全て直球勝負。
ベンチの佐々木洋監督から変化球のサインが出てもこん身の力を込めて直球を投げまくった。
「(相手の打線が)下位だったので、スライダーを投げるよりも直球の方が押せると思った。暑くなれば体も動いてくるので、尻上がりに球速も上がってくると思う」
先頭打者を空振り三振に仕留めると、次打者を四球で歩かせたが、素早いけん制でタッチアウト。最後は投ゴロでゲームセットとなった。