右ひじのじん帯修復手術から復帰を目指すレッドソックスの松坂大輔投手(31)が、故障後初の公式戦登板となる1Aセーラムの試合に先発した。
4回で57球を投げて2本塁打を含む6安打3失点で敗戦投手となったが、復活への手応えをつかんだ。
本格的な復帰マウンドを無事に終えた。松坂は初回先頭打者アーチを許すなど2本塁打を含む6安打3失点。
一回に26球も要したことで当初の予定より早めの降板となったが、投げ終えた表情は明るかった。
「問題なく投げられた。普通に投げられてよかった。この寒さでもひじをひねって投げられた。結果より内容。何をどう打たれたのかわかった」
メジャーで投げた昨年5月16日のオリオールズ戦以来となる公式戦。
ほっとした様子とともに、計57球で得た収穫を口にした。右打者が9人並んだ相手打線に、普段は右打者には投げないというチェンジアップも試し、「練習中」というカーブも織り交ぜた。
約10度という気温に強風という悪条件だったが、この日の最速は94マイル(約151キロ)を計測。
許した2本塁打はいずれも直球だったが、「思ったよりスピードが出ていた」と感触も悪くない。
「まだ試合モードじゃない。どこかでリハビリという気持ちがある。僕にとってはやっとオープン戦が始まったようなもの。1試合を大事にしていきたい」
松坂は昨年6月に手術を受け、年明けに投球練習を再開。
ここまでメジャーでの登板を見据えて中4日のペースで練習試合に登板し、調整を続けていた。
今後の予定は首脳陣と話し合って決めるという。これまで通り、一歩ずつ前に進んでいく。