米大リーグ、マリナーズの川崎宗則内野手(30)がロッキーズ戦に「9番・二塁」で出場し、2試合連続となる3安打を放った。
オープン戦の通算打率を.450とし、堂々の“首位打者”に。
米国開幕戦となる6日(同7日)のアスレチックス戦(オークランド)で、25人のベンチ入りメンバーに入るのは確実となった。
夢が現実になった。「招待選手」として入団した川崎が、実力で米国での開幕ベンチ入りを勝ち取った。
「マリナーズで活躍していたときにテレビで見ていた。対戦できて光栄です。素晴らしいピッチャーから打ててよかったです」
声を弾ませた。相手は今年11月で50歳になる大リーグ最高齢のジェイミー・モイヤー投手。メジャー通算23年で267勝を記録し、今季も開幕ローテ入りが内定している。
そんな大投手から三回には先頭でカーブを左翼線に打ち返して二塁打。
2打席目の四回二死一、二塁ではインコースのカットボールを引っ張り一、二塁間をゴロで破り打点も挙げた。
この日は4打数3安打1打点。前日1日(日本時間2日)のロイヤルズ戦に続き、連日の3安打で、オープン戦通算14試合で40打数18安打、打率・450。
公式戦ではないとはいえ、目下、メジャーの堂々の首位打者だ。
イチロー外野手(38)も「彼はチームにとって必要な選手です」というほど、いまやチームのムードメーカー的な存在となっている。
マ軍の今季開幕戦となった3月28、29日のアスレチックス戦(東京ドーム)は、ともにベンチ入りしたものの、出場機会はなかった。
そんな状況の中、2戦連続の3安打猛打賞だ。エリク・ウェッジ監督(44)は「(川崎には)いろんなポジションを守らせている。積極性が持ち味だが、それぞれの状況をよく理解してプレーできている」と高く評価した。
入団当初はマイナー扱いだった川崎が、「招待選手」からメジャーリーガーへ。次はレギュラーを目指す。