――試合に入る気持ちの高ぶりは?
「時間の使い方が、そもそも難しかった。普段とは違う不規則な流れ。組み立て方が難しかった」
――(走者が走った)延長11回の3球目は、走者が視界に入っていた?
「もちろん。3ストライク目ではないということ。ムネ(川崎)とも試合中に話していた。ああいうプレーができるかで、得点能力が大きく変わる。あれが一番、大きいプレー。あれで(僕が)できなかったら、ムネがげんなりするでしょ。ムネの顔が(脳裏を)よぎりました」
――あそこで見逃す勇気は?
「走者が先に進むんだから、考え方としてそれが優先」
――3番としての打点も大きかった。
「それよりも3球目の方が大きい。ヒットも大きいが、ヒットを生んだのは3球目ですから」