「オープン戦、中日1-4巨人」(15日、浜松)
年の差は実に27歳。46歳の山本昌が4回を2安打無失点。19歳の宮国に“年の功”を見せつけた。
超ベテランならではの投球術。緩急がさえ渡り、巨人打線を手玉に取った。
「監督さんからハッパを掛けてもらって、早くから準備しているからね」とここまでの道のりに笑顔を見せた。
一回、先頭の坂本に外の直球を続け、3球とも見逃しで三振に仕留めた。
130キロ台の直球を相手が捉えられず、スクリューボールにバットが空を切る。
5三振を奪ったが「ボールの切れや精度を上げていきたい」と満足はしていない。
昨年末、高木監督に開幕投手起用を告げられた。最初は冗談半分だったが、キャンプを完走。
ここまでオープン戦3試合で計9回を無失点と、好結果を残している。権藤投手コーチは「ジョークじゃなくなるような出来を見せている」と舌を巻く。
高木監督は試合後、開幕投手を「もう決めてあるし、伝えてある」と明かした。
大役を果たすのは吉見が濃厚だが、先発ローテーション入りへ、指揮官の狙い通りに躍動している。