「練習試合、中日4-0韓国LG」(24日、北谷)
守道竜の希望を乗せた白球が大空高く舞い上がった。
中日のドラフト1位・高橋周平内野手(18)=東海大甲府=が「4番三塁」でフル出場し、実戦初ホームラン。
プロ初の4番で決勝の一撃を放った“持ってる18歳”が大器の片りんを見せた。
四回1死の第2打席。2番手左腕の崔成勲に4球で追い込まれたが、ここから本領を発揮した。
直球と変化球にファウルで対応しフルカウントまで持ち込むと、肩口から入った10球目のカーブを豪快に振り抜き、右中間席中段へ運んだ。
金の卵の“プロ1号”にスタンドの竜党は大騒ぎ。
ベンチで先輩に迎えられたルーキーは、はにかみながら祝福を受けた。
それでも全く満足はしていない。「初球の甘い球を見逃してしまった」と渋い表情。
十二分に役目を果たした「4番」にも「自分では4番と思ってない。意識しないで打席に立った」と言い切った。
これで実戦8試合すべてに出場し、28打数8安打、5打点、1本塁打の打率・286。
期待値以上の数字を残す秘蔵っ子について高木監督は「いや~見事なホームランだった。バットがズバッと振り抜けてた」と興奮を隠さず称賛した。
キャンプ終了後の1軍帯同も決定。プロの変化球や守備など克服すべき課題は多いが「どんどん出しますよ。出せるだけ出したい」と指揮官。鉄は熱いうちに打て‐。
高橋周の開幕1軍が現実味を帯びてきた。