日本ハム春季キャンプ(14日、名護)日本ハム・斎藤佑樹投手(23)が沖縄・名護キャンプの14日、ブルペンで58球を投げ込んだ。
他球団のスコアラーが視察するのもおかまいなしで、4種類の変化球を計24球も“披露”。
完成度の高さで007を驚かせた。
2年目の進化を見せる斎藤は、16日のDeNAとの練習試合(名護)に先発。
中畑清監督(58)との初対決で“3回完全”を宣言した。
小気味よいミット音がブルペン内に響く。
そのテンポよい一球ごとに、ブルペン脇で見守った他球団スコアラー陣の目は厳しくなっていった。
「スコアラーの方が来ていたのは知っていましたが、まったく気にしないです。(球種を)隠そうとも思いません。いい球がいけば、打たれないわけですから」
冷静な斎藤から飛び出した強気な言葉。
オフに下半身を中心に鍛えたことで、粘り強い投球フォームが実現している。
十分なタメからスムーズな体重移動。「キャッチボールでもキレイな縦の回転になってきた」と理想的な直球がよみがえったことが、自信の裏付けだ。
この日は全58球でスライダー10、チェンジアップ8、カット4、ツーシーム2球と持ち球を惜しげもなく披露。
ロッテ・八島スコアラーは「すごく考えて、意図を持って投げているのがわかる。その上、ボールがいいから、アララ…という感じ」と脱帽。
ソフトバンク・高島スコアラーも「球威があるから変化球が生きてくる。躍動感、威力は昨年と明らかに違う」と警戒心を強めた。
「次回も結果はほしいです。理想は9の0? そうですね」
16日のDeNA戦は3回を投げる予定だが、完全斬りが目標。
強気の佑ちゃんが“キヨシ”を圧倒する。