プロ野球選手が高校球児に初めてグラウンド上で技術指導するシンポジウム「夢の向こうに」(日本高校野球連盟など主催)が21日、宮崎市の木の花ドームで始まった。
巨人の小笠原道大内野手(38)やソフトバンクの岩崎翔投手(22)らプロ11人が参加し、
午前中はユニホーム姿の地元球児25校250人に守備などの基本を教えた。
高校野球とプロ野球は1960年代から断絶状態が続いたが、
2003年に日本高野連の脇村春夫会長とプロ野球の川島広守コミッショナー(いずれも当時)が会談したのを契機に「雪解け」が加速した。
同年末には室内のステージ上でプロが制服姿の球児を指導する形式で「夢の向こうに」をスタート。
11年までに全都道府県を一回りした。
参加者からユニホーム姿での指導を望む声が上がり、12年はテストケースとして3回、グラウンドで実施することを決めた。