虎のリンスカムになれ!
7年目を迎える阪神若竹竜士投手(24)はハードボーラーを目指す。最大の特長は低めに伸びる直球。
嵐が吹き荒れる中、今キャンプ最多となる114球を投げた。力感あふれるダイナミックなフォームに、藪投手コーチはメジャー屈指の右腕を重ね合わせる。
藪投手コーチ リンスカムとかタイプ的に似ている。体全体をコンパクトに使えて、体に力もある。小柄なハードボーラーは、身長の割に角度を感じる。
確実性を増すため、今キャンプでは体が反り返る癖を修正し、腕の高さをスリークオーター気味に下げている。シュート回転を防ぐ狙いもある。若竹は「試すのではなくこれっというのを決めたい」とフォーム固めに意欲的だ。
若竹 (球の)強さには自信がある。あとは確率を上げないといけない。自分が一番強く腕を振れるところを探さないといけない。
藪コーチが就任1年目の昨季、2軍春季キャンプで能力にほれ込んだ逸材だ。リンスカムの名を聞き「あの球はすごいですよね」と目を輝かせた。
◆若竹竜士(わかたけ・りゅうじ)1987年(昭62)10月10日、大阪・豊中市生まれ。育英から05年高校生ドラフト3巡目で入団。08年7月6日ウエスタン・リーグ中日戦でノーヒットノーランを達成。今季は2試合に登板し防御率9・00。180センチ、81キロ。右投げ右打ち。