
肌が柔らかくて...
面接試験に来てた女の子に一目惚れをしたアスペルガー(シゲキ)の
同僚コトウは派遣切りにあうサユリを契約社員にするために
新入社員のマリコを辞めさせようとしていた
このマリコこそ
シゲキの片思いの相手だったのだが
メガネをかけたマリコの地味な雰囲気から
シゲキはそのことに気づいていたいなかった
そのような中
コトウはマリコへ
「お前が会社を辞めれば助かる人がいる」
「だから会社を辞めてくれ」
と何度も迫っていた
サユリはというと
コトウに任せておけば自分はクビにならずに済む
と考えながらも悲劇のヒロインを演じていた
そして
何かがあればマリコがちゃんとやってないと
濡れ衣を着せコトウを焚き付けた
そのうちに
「ちょっと来い」
とコトウがマリコの腕を掴んだ
マリコは「何!」と顔をしたが
コトウが一瞬変な雰囲気になった
そして
慌てて何処かへ走っていき
戻ってきたと思えば
また何処かへ走って行くを繰り返し
デスクに戻ってこれば落ち着かない様子だった
サユリはあともう少しとニヤついていたが
コトウの様子がおかしいため訝しく思っていた
そわついたコトウは
意を決したように立ち上がり
上司のイトウ部長のもとへ行き
何かを報告した
イトウ部長は怪訝な顔をして
「そんなこと言わなくていいよ」
と言い放ち眉間にシワを寄せたが
コトウを早退させた
イトウ部長の近くにいたユカリは
コトウの話が聞こえていたようで
思わずマリコの腕を握りしめた
そして
「どんなハンドクリームを使っているの」
としつこく何度も聞いた
どうも
このときコトウは
マリコの肌があまりにも柔らかく
しっとりしていたため
お漏らしをしてしまったらしい
ミサイル発射といったほうがいいかしら?
このあとお喋りなユカリによって
「立ったままいった」
と社内で有名な噂になったが
このとき知るのは
まだイトウ部長とユカリだけだった