病院に着き受付を済ませ問診票に記入して順番を待つ。
専門医のいる日が限られている為、診察室前のソファに座れないほど混んでいた。
もの忘れ外来は患者に付き添いがいるから尚更人が多い。
待っていると、診察前に簡単なテストをする為に家族も一緒に別室に通された。
テストは『長谷川式簡易知能評価スケール』だった。
緊張すると言いながらも、最初に質問された日付以外は殆ど回答できた。
特に100から7ずつ引いていく計算の早さに驚いた。
その後にCT撮影に案内され、初めてのことに母は困惑、躊躇した様子だったがなんとか無事終了。
母の診察の番がきた。
にこやかで物腰のやわらかい男の先生だった。
日常生活の様子や家族構成、困っていることはないか、趣味はあるか等を質問された。
「困っていることはない」と答えた母。思わず私と三女は顔を見合わせた。
その後、CTの画像を見ながらの説明があった。
所見は、脳の記憶する部分に若干の萎縮が見られるが薬を飲む段階ではないのでしばらくは定期的に受診して様子を見るということだった。
「また、◯月にお会いしましょう」と言われ初診は終わった。
正直次回の診察が半年後だったことに驚いた。