彼が
「よーしチャンミナ!対決だぁ」
とはりきると
「望むところです!」
とチーくんも袖をまくる
彼らが狙ったのは一番難しいところにある小さな的
それを当てると景品は大きなキャラクターのぬいぐるみ
3発ずつある球を2発ずつ仲良く外す
ラスト1発でチーくんが見事に当てて景品ゲット
「やったー!」
ミレイさんが抱きついて喜ぶ
その様子を見た彼は
「よーし、絶対当ててスミレちゃんにプレゼントする!」
勝負する顔になる
景品なんてどうでもいいけど
そんな横顔がまたステキ
そして気合いを入れた彼のラスト3発目
その球は右にそれて隣の大きめの的に当たった
「わぁ、ダメだったぁ〜!」
ザンネンそうに言う彼が当てたのは
おもちゃの指輪だった
「スミレちゃんにもあのぬいぐるみ取ってあげたかったのにぃ」
真剣に悔しがってる
ここには私たち以外誰もいないし
そんな景品取り放題なのに
真剣に勝負して真剣に悔しがるところがとっても彼らしくて、
そんなところもまた好きだなぁとニヤける
そんな私を見て
「ちょっとスミレちゃん!
ぽくは真剣にやったんだよ
笑ってないで一緒に悔しがってよ」
なんて言うから
「ユーさんよく見て、この指輪とっても可愛いの
私の好きな赤いハートがついてるんだもん」
彼は指輪をのぞきこむが
「そんなのオモチャだよー」
やっぱり悔しがるから
「オモチャだってすごく可愛いし
ユーさんが取ってくれた物だから何より嬉しいよ」
「そうなの?」
彼の顔色が少し変わる
「うんとーっても!
ねぇ、ユーさん
これ指にはめてくれる?」
まだ不服そうだったけど
「わかった、スミレちゃんがそれでいいなら、、、」
彼は私の左手をすっと取って薬指に入れようとした
え、、その指は、、、
心拍数が急に上がる
と思ったら指輪が小さくて入らなかった
「あれ?入らない
これ、子ども用じゃないの?
じゃこっちね」
小指にぴったり入った
今、、イミ分かってて薬指に入れようとしたの?
いや、ユーさんだもの
そんなこと知ってるはずない
一瞬心臓止まるかと思ったけど
「ありがと~!ほら、かわいいよ~」
悟られないように
無理やりに笑顔を作った
はい、この少女漫画的な展開大好物なので突っ走ります!すみません
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