◆ ひとり芝居 LOVERS ONLY6 ~部長 一柳邦生のざわめき~
cv:森川智之
繊維商社の敏腕ビジネスピープル・一柳邦生部長。
部下の女子社員と不倫中。
別居中の妻がいる。
女子社員も付き合ってる彼氏がいる。
結構乱れた関係。
中国に一緒に出張した女子社員から
迫られ関係を持ってしまった。
後悔はしていない。
反日デモが続く中、仕事も多忙になっていった。
彼女と逢う回数が減り
今度一緒に旅行に行こうと誘う。
いよいよ旅行当日、彼女を迎えに行くが
彼女の行動を怪しんだ彼が、彼女の家に来ていた。
彼の車に乗り、別れ話をしにいくから・・と短いメールを寄越した。
一柳は一人、昔良く来たバッティングセンターへと向かう。
此処の公衆電話から、妻にプロポーズをした。
今は・・
久し振りに家に電話をする一柳。
妻が受話器に出た。
「はい、一柳です。」
「夜中にすまない、休み前だから起きているかも・・と思って。久し振りだな。そっちは元気か。」
「ええ、貴方はどうなの。」
「ああ、相変わらずだよ、出張も多いし」
「・・・酔ってるの?」
「いや、酔ってなんてないさ、車だし。」
「今、何処なの?」
「バッティングセンターだよ、昔良く来た。」
「誰かと一緒なの?」
「一人だよ・・色々思い出してね・・昔の事を・・今日はそうだな・・まず感謝の気持を伝えようと思って。」
「・・・・」
「いつも俺の帰りが遅くてもごはん作って待っててくれてありがとう。実家に行く度、電車オタクの親父の話を楽しそうに聞いてくれてありがとう・・」
妻への今までの「ありがとう」の気持を沢山伝えた一柳。
「それと・・これは謝らなきゃいけない事なんだけど・・君こそが掛け替えの無い一生のパートナーだと此処で言ったくせに、その約束守れなくて・・本当にすまなかった。」
「・・これで・・終わりなのね・・」
「ああ・・お互いの為に・・・終りにしよう・。」
このcdの中で、このシーンが一番好き。
憎しみ合って別れるんじゃなくて
情のある台詞で締めくくられているので
互いが次へと進めるだろうと想像出来る
森川さんの演技も凄く良い!
このシーンは皆さん、泣ける・・と。
もしチャンスがあれば
聞いてみてください。
*
