論文っぽい感じでレシピを表現しようとしてみました。
以下本文
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大分名物「とりめし」の作り方
2012年5月4日
レオーネ

1. 諸言
鶏肉は牛肉や豚肉と並び、日本で日常的に食される肉である。
九州には福岡の水炊き(1)や宮崎のチキン南蛮(2)といった鶏料理が存在しており、他の地域よりも鶏の消費量が多い。
中でも大分県は鶏肉の消費量が全国1位であり、1世帯で年間およそ20kg程度食べていることになる(3)。
大分における鶏料理としては中津からあげ(4)やとり天(5)などが有名であるが、ゴボウと鶏肉を炊き込んだ「とりめし」もまた名物料理である(6)※1。
本報ではとりめしの作り方を解説する。

2. 調理
2.1 材料
分量は5合炊きの炊飯器に合わせ、米4合を用いた。
鶏肉はもも肉のコマ切れを200~300g用い、ゴボウはささがきとして150~200g用意した。
調味料には醤油50cc、酒大さじ1、塩小さじ1および砂糖小さじ1をそれぞれ用いた。また炒め油としてサラダ油を大さじ1用意した。

2.2 調理器具
調理器具として炊飯器(5合炊き)、フライパン、竹べらおよび箸、その他計量器具などを用いた。

2.3 調理手順
加熱したフライパンに油を入れ、鶏肉を炒める。
鶏肉の色が変わってきたらゴボウを入れ、炒める。
酒、砂糖、塩、醤油を加え、沸騰させる。沸騰したら弱火にして5~6分煮る。
この時水気が足りなければ水か湯を30cc程度足す。
米を研ぎ、具材の煮汁だけ加えて普段の水加減で炊飯する。
炊き上がったら具材の固形分を入れて混ぜ合わせ、保温のまま5分程度蒸らす。

3. 結果と考察
完成したとりめしを図1に示す。

完成したとりめし(調理例)
図1 完成したとりめし(調理例)

鶏の脂でご飯がコーティングされ、味がご飯粒の中にきちんと納まっている。
またこのコーティングは、冷めても塊になったり固くなったりせず、適度な食感を保つ要因となっている。
具については鶏肉はやわらかく、ゴボウはシャキシャキとしている。
これは炊飯の際別にしておくことにより加熱され過ぎるのを防いだ結果だと思われる。

4. 結論
鶏肉を用いた大分の郷土料理であるとりめしを調理した。
鶏の脂でコーティングされたご飯は冷めても固くなりづらい。
炊飯の際に固形分をよけておくことにより具材の食感を保持しておくことができる。

脚注
※1:大分県では吉野鶏めしとして売り出しているがとりめしは吉野地域に限らず広く食べられている。

参考文献
(1)クックパッド http://cookpad.com/category/1620
(2)チキン南蛮の作り方 http://www.kumaya.jp/tikinnanban.html
(3)都道府県別鶏肉消費量ランキング http://www.japan-rank.com/article/192898535.html
(4)中津からあげマップ http://www.city-nakatsu.jp/kankou/karaage/2011102100053/
(5)とり天ワールド http://www3.coara.or.jp/~toriten/
(6)吉野鶏めし http://www.torimesi.jp/

謝辞
このとりめしを調理するに当たり、米を提供してくださった実家、鶏肉を生産された養鶏場、ゴボウを生産されたゴボウ農家の方々に厚く御礼申し上げます。
また、調理に使用した調理器具を製造された各メーカーの方々にも御礼申し上げます。
最後に、とりめしのレシピをご教授くださった母にも感謝申し上げ、本論文の謝辞といたします。
太宰治「走れメロス」の感想 Written by レオーネ

この作品は前にも読んだことがあるのだが、細かいところは思い出せないな程度にしか記憶していないので、肩慣らしとして取り上げてみる。

冒頭、いきなりメロスが怒っている。怒っているどころではない、激怒している。
人間はなかなか激怒することなんてない。最後の最後に食べようと残しておいたとり天を横取りされてもそこまでは怒らない。でもメロスは激怒している。それどころか王を斃すなんて息巻いている。

政治はわからないみたいだから王から直接何らかの被害を受けたのかというとそういうわけでもなく、妹の結婚式の準備に街へ来てみたらなんだか暗いので、住人に訊いてみたらどうやら王が暴君らしいという、聴いた話で憤慨しているのである。
義憤に駆られるのはわかるのだけど、そこで直談判はないだろう。現代日本でさえも首相官邸に駆け込んで直談判などやろうものなら確実に捕まるというのに、それを暴君相手になんて。一旦頭を冷やしなさい。

当然捕まる。うかつにも程度というものがあるよ。
王様も王様で、平和を望んでるんだけど人間が信用できないなんていう自己矛盾を抱えているんだけど、だからと言って虐殺はいけません。もっと他に方法はない?よく考えてみて。

結局メロスは処刑されることになるんだけど、妹の結婚式に出席したいから一旦帰りたいなんて言い始める。もともとその準備で来てたんでしょ?後先考えずに暴君のところに突貫してる場合じゃないでしょう。

人質を置いていきますからなんて言って親友を差し出してるし。セリヌンティウス、いい迷惑だよね。いきなり呼び出されて何かと思ったら久々に会う親友が王に楯突いて、一旦帰りたいから身代わりお願いとか言われても…ねえ。

結局「遅れて戻ってもいいし帰ってこなくてもいいよ」などという人質の根幹を脅かすような提案を王からされる中メロスは村まで戻る。

村に戻ったメロスは妹や新郎、村のみんなを急かして結婚式をあげさせる。メロスが勝手に怒ったのが発端で慌てなきゃいけないとか、いい迷惑です。

さらにそのうえ、「なんか未練があるから帰らなくてもいいかな」などと思い始めたりしている。そろそろ私も激怒しますよ?

でもやっぱり戻らなきゃいけない。ちょっと休んでから行こうって言って寝たら寝過ごす。外は雨。もう悪い予感しかしない。
メロスは走り始める。決意が固まったんだなと思ってたら村が見えなくなった途端に歩き始める。未練を断ち切るためだけに走ってたらしい。タイムリミットさえなければ正座させてお説教したいところである。

それから橋のない濁流を泳いだり山賊と闘ったりした後、疲労により心が折れる。まあね、あまりにもいろんな不運が重なったし、これは仕方ないよね。軽い絶望を前に言い訳を重ねて自分を正当化しようとする。これは私も身に覚えがたくさんある。

ちょっと休んで体力が回復したメロスは再び走り始める。さっき一瞬あきらめかけた後ろめたさも後押しして。あれはたとえ無事に終わったとしても思い出してはぞっとするものね。

いろいろあったけど最後は必死に頑張って無事タイムリミットに間に合ったメロス。そして表情ひとつ崩さずメロスを待っていたセリヌンティウス。セリヌンティウスはいいやつだな。友人に欲しいタイプの人間である。自分がこのようにできた人間になるのはどこからかトラブルが舞い込みそうだから遠慮するけど。

解放されたセリヌンティウスにメロスが、途中であきらめかけたことを詫びる。そうしたらセリヌンティウスもメロスに、途中で疑ったことを詫びる。
うんうん、そうだよね。セリヌンティウス、君がちゃんと人間くさくて安心したよ。

そんな光景を見ていた王様はすっかり改心し、許しを請う。待っている側はいろんなドラマを知らないわけだから、最後の二人の会話で改心したということは王様の性根はあまりねじ曲がってはいなかったのだろう。男というのは友情に弱い生き物なのである。

ここで終わっても十分麗しい物語なんだけど最後にもう一つ出来事がある。まあ、メロスも妹に引き続き幸せになればいいんじゃないかな。

全体的にメロスがとても人間臭く、あと単純だった。いつの間にか自分を見ているような気にもちょっとなった。