高校生の頃、天王寺野音へ春一番コンサートを観に行った。目当ては大塚まさじさん、西岡恭蔵さ... この投稿をInstagramで見る 高校生の頃、天王寺野音へ春一番コンサートを観に行った。 目当ては大塚まさじさん、西岡恭蔵さん、加川良さんなどなど、関西フォークと言われた方々の演奏だった。 天王寺野音は大阪市大病院のド正面にあり、騒音対策としてロックバンドが連続して演奏できるのは15分という縛りがあった。 他のコンサートの事は分からないが、春一番に関してはそうだったと思う。 演奏形態に関しては牧歌的な(あくまでも演奏形態の話ね)演者が続く中、口髭を蓄えたスポーツ刈りの男がバンドを従えて登場した。 バンドの大音響の中、男は身体中のエネルギーを振り絞るように唄い始めた。 「川のそばテントで俺は生まれ、その流れのようにあれからずっと走ってきた…」 魂が震えた。 15分間身動ぎもせずにその男の歌に聞き入った。 砂川正和とナスティチェーン それが出演していたバンドの名前だった。 先の歌はボーカルの砂川正和が「チェンジズゴナカム!」と紹介していた。 初めて聞く歌だった。 「これ唄いたい!」 アホの高校生は、翌日からレコード屋を探し回った。 今なら検索すれば一発で判るが、なんせ40年以上も前の事である。 それがどういうジャンルの音楽なのかすら分からない。 砂川正和とナスティチェーンの名前を出してレコードが出ているかどうかも調べてもらったが分からなかった。 梅田やなんばに出かけてはレコード屋で「チェンジズゴナカム」を探す、という事を1年半続けた。 情報が欲しくて地元のレコード屋で働き始めた。 数ヶ月後、毎日やっている新譜のチェック中にジョージ・ベンソンの「リヴィング・インサイド・ユア・ラヴ」が目についた。 別に好きでもなんでもないアーティストだった。 しかも2枚組。 うわ、2枚組かぁ、飽きるやろなぁ、と何気なく曲目が書いてある裏ジャケットを見た時、俺の動きが止まった。 「A CHANGE IS GONNA COME」 ん?んん?もしかしてこれか? 店長に断りを入れて試聴させてもらう。 レーベルには作者名として「Sam Cooke」の名が書いてある。 サム・クック? 聞いたことあるようなないような… 盤に針を落とす。 曲間に針を落とすのは慣れた作業だった。 これや、これや、これや、これや! これやぁあああああと叫んで店長に不審がられ、我を取り戻した俺はその場でサム・クックのレコードを調べて注文した。 入荷に3日ほどかかると言うのでジョージ・ベンソンの2枚組を買った。 社員割引でほんの少し負けてもらった。 このアルバムはそんなこんなで、サム・クックの「シェイク」を手に入れるまでの3日ほどはSIDE2だけを狂ったように聞いたけど、多分通しで聞いた事はほとんど無い。 今確認の為にYouTubeで「A Change Is Gonna Come」を聞いてみたが、あれ?こんな感じやったっけ?という印象だった。 ジョージ・ベンソンのファンには申し訳ないが、俺にとってはそんな感じなのである。 でもこのアルバムとの出会いが無ければ、俺がサム・クックと出会うのにはもう少し時間がかかったに違いない。 そういう意味では重要なアルバムなのである^ ^ #LPレコードの日 ヒデ@5.30アメリカ村・REED CAFE(@hidequaz)がシェアした投稿 - 2020年Mar月19日pm7時50分PDT